伊豆では早くもトウモロコシの花が咲きました。「トン、トン、トン、トンモロコシ、トンモロコシ、トンモ~ロコシ~」そんな移動販売の声が聞けるのももうすぐです。
そういえば、トウモロコシって花が咲いてから食べ頃になるまでの日にちが決まっていて、東北辺りではお盆に孫たちが帰省してくる日から逆算してトウモロコシを育てているって、がんばッと!!玉浦のトミカツさんに教わったんだけど、ヤバイ、肝心の日にちを忘れてしまった。何日だったっけ???
去年、二宮尊徳さんの故郷のあじさい祭りの最終日に講演でやってきたトミカツさんと神奈川県で再会して、「孫じゃないけど行ってもいい?!」とヨダレ垂らして熱烈コールしたほどだったのに。。。
それはともあれ大人も子供たちも大~好きな、甘~~いトンモロコシ。太陽の光をいっぱい浴びて、美味しくおいしく育ってね~♪
トウモロコシ発、東北♪ そして未来の日本
と、トウモロコシの花を眺めながら実は思っていたんです。開花から何日くらいで収穫できるかなんて、実は農業の基本じゃないかって。町(という程ではないまでも)で農を離れてた生活をしていると、そんな当たり前のことすら忘れてしまうんだなぁと、変な感慨に捕まえられてしまった。連想がはじまる。
おじいちゃんやおばあちゃんが、お盆に帰省してくる孫達に「じいちゃんのトンモロコシはとっても甘いんだぞぉ」って笑顔で食べさせるってことは、たぶんこの辺でも同じだろうけど、と思いながら、さらに連想の糸がつながっていく。
つながった先はこれ。あれれ、だけど東北にはずいぶん若い農家さんがいっぱいいるなあと思い至ったのだったのだ。そりゃもちろん孫がいるような世代の人たちは大多数だけれど、逆に「現役の孫」世代で農業頑張ってる友達や知人がけっこういる。指折り数えて軽く片手以上。農業以外の一次産業も合わせたら両手両足の指でも足りない。
東北には明らかに、若き第1次産業ピープルがいっぱいいる。大地と海と山に生きている彼ら彼女たちは間違いなく、私たちが忘れてしまったものを持っている。(だって、開花から収穫までの期間みたいな基本がわかってなきゃ仕事にならないもん)
そう考えると、私たちが忘れてしまったものが、実はとっても大切なものだったように思えてくる。なんだかんだ言ったって、私らだって、3世代とか5世代とか遡ればほとんどの人が第1次産業関連ピープルだったはずだもんね。
(以下、とりとめのない妄想です)
しかし伊豆の辺りとかに限らず、全国的にも農家は跡取り問題が深刻ですよね。じいちゃんばあちゃんが農作業できなくなったら、田んぼや畑はどうなってしまうんだろう。いまでもそんな田んぼを借り受けて、何10ヘクタールも作付している人がいたりするけど、あるいはもっと進んで企業化とかも広がっていくのだろう。
だけど、東北にはけっこう若手がいる。新たに営農を始めたって人もいる。そういう人たちが日本中の「人手不足農地」で活躍する日も近うちに来るかもしれない。
もちろん、東北のでっかい大地にあって、しかも若手が元気な地域なんてったら、これからの農業をリードしていくことになるだろう。たとえばだ。農薬がコーティングされた種とか、次世代では芽がでないように処理された外国の農業系多国籍企業が推し進める金儲け戦略(つまるところは外国企業が儲かる仕組み)に付き従っていくんではなぐでね、おらど(自分)の畑の収穫の一部を保管して翌年の種として利用する――。そんな当ったり前の農業への復帰にチャレンジしている若手もいる。(トウモロコシもまさにそうだ)
トウモロコシのツンツンと突っ立った雄花や、なよっとした雌花のヒゲを見ながら、そんな妄想していたら、ますます東北の未来が明るく思えてきた。人間らしい生き方と地に足のついた仕事っぷりで日本の将来を引っ張ってほしい。
きっといろいろ問題もあるんだろうけど、あの人達ならきっとやれる! と確信できるんだもんね、なぜだろね。
んだもんで、伊豆の農家の自家用畑のトンモロコシ見でたらさ、トミカツさんちやオオトモさんちとかに行って農業手伝いてぇ~よ”~ってと叫びたくなったのっちゃ。
いま、日本の未来の「いずみ」は東北に代表される田舎にある。これ、まちげえねえ。
絶やすまじ、だっぺ。だっぺな!