2015年4月25日 今日の東電プレスリリース

4月25日(土曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

瓦礫一時保管エリアの破損したテントの張り替え作業を完了

その後、4月14日から屋根の張り替え作業を行っていたが、4月24日作業が全て完了。なお、当該作業期間中における当該テント内側の空気中放射能濃度は、マスク着用基準値未満(空気中放射能濃度(粒子状)で2.0×10-4Bq/cm3未満)であり、有意な上昇はなかった。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年4月25日

2月26日に発見された瓦礫一時保管エリアA1のAテント屋根部分の破損で、張り替え作業を終了。このテントで保管されていた瓦礫は、周囲を土のうで遮蔽している高線量金属瓦礫(線量30mSv/h未満)約20m3と金属容器に封入している高線量金属瓦礫(線量30mSv/h未満)約120 m3だった。

給水に使用していた10トンタンクローリーから燃料の軽油が漏洩

※4月25日午前10時40分頃、構内ふれあい交差点付近の駐車場において、停車中のタンクローリー車(10トン)から燃料(軽油)が漏えいしていることを、協力企業作業員が発見。同日午前11時2分に双葉消防本部へ連絡。当該タンクローリー車は給水車として使用しており、タンク内に危険物は積載していない。なお、駐車場上に漏えいした軽油(漏えい範囲:約1m×約2m)は、吸着マットによる処置を実施し、軽油の滴下については、応急処置により停止。その後、同日午後0時37分に双葉消防本部より「油漏れ事象であり、危険物施設からの漏えい事象ではない」との判断を受けた。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年4月25日

1号機~6号機

新規事項なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

◆2号機
1号機の4項目と同じ記載に加え、
・2号機タービン建屋地下→3号機タービン建屋地下へ高濃度滞留水を移送中(2015年4月24日午前10時56分~)

※滞留水移送は実施中

◆3号機
1号機の4項目と同じ記載に加え、
・3号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(プロセス主建屋)へ高濃度滞留水を移送中(2015年4月24日午前11時12分~)

※滞留水移送は実施中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・2014年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・原子炉から使用済燃料プールへ燃料移動中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

新規事項なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置運転中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置運転中
・RO濃縮水処理設備運転中

地下水バイパス

新規事項なし

地下水バイパス揚水井分析結果(4月23日採取分)

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

4月24日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、測定箇所の上部で高所作業を行っていたことから、パトロール員の安全確保のために70μm線量当量率の測定を一部実施しなかった箇所を除き、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年4月25日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年4月25日

<H4周辺地下水E-1の全ベータ値>

4月21日採取 15,000Bq/L
4月22日採取 8,300Bq/L
4月23日採取 5,800Bq/L

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年4月25日

<H6周辺地下水G-1のトリチウム値>
3月17日採取分で過去最高値 3,400Bq/Lを記録して以来、それまでの週1発表から毎日発表になっている。

3月17日採取 3,400Bq/L
    (中略)
4月17日採取 210Bq/L
4月18日採取 290Bq/L
4月19日採取 1,100Bq/L ※大幅に上昇
4月20日採取 710Bq/L
4月21日採取 990Bq/L
4月22日採取 1,500Bq/L ※かなりの上昇
4月23日採取 1,500Bq/L

※ 3月10日(最高値の前回測定)の値は 480Bq/L
  3月3日はND(検出限界値:10Bq/L)

<H6周辺地下水G-2のトリチウム値>

4月17日採取 210Bq/L
4月18日採取 400Bq/L
4月19日採取 760Bq/L
4月20日採取 380Bq/L
4月21日採取 2,500Bq/L ※大幅に上昇
4月22日採取 2,000Bq/L ※若干減少
4月23日採取 310Bq/L

※G-2のトリチウム値は、タンクからの汚染水漏れが発生から約1か月後の平成26年3月24日・25日に記録した7,000ベクレルがこれまでの最高値だが、27日には660ベクレルまで減少していた。

<H6周辺地下水G-3のトリチウム値>
漏洩タンクから最も遠いG-3もトリチウム値が上昇

4月15日採取 520Bq/L
4月16日採取 390Bq/L
4月17日採取 360Bq/L
4月18日採取 320Bq/L
4月19日採取 280Bq/L
4月20日採取 270Bq/L
4月21日採取 310Bq/L
4月22日採取 380Bq/L
4月23日採取 320Bq/L

1~4号機タービン建屋東側

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年4月25日

1~4号機サブドレン観測井

新たに1~4号機建屋周辺に設置された観測井について新規事項なし。従来のサブドレンからの再取水のデータは公開されているが、ヨウ素-131、セシウム-134、セシウム-137のデータのみで、全ベータ、トリチウム(H-3)、ストロンチウム-90のデータは公表されていない。

また、「福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果」のページでの該当するデータ公開も行われていない。

※ 「建屋集変地下水の詳細分析結果」は2014年10月1日を最後に更新されていないため、新たなデータの発表が行われるまで、当記事での記載を停止します。