2015年3月29日 今日の東電プレスリリース

3月29日(日曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点から、事故原発がおかれている現状を考えます。

「日報」に登場する主な施設(Google Mapに加筆)

1号機~6号機

新規事項なし

◆1号機
・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
・使用済燃料プール循環冷却系運転中

※滞留水移送は停止中

◆2号機
1号機と同じ4項目に加え、
・2号機タービン建屋地下→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(平成27年3月26日午前10時14分~)

※滞留水移送は実施中

◆3号機
1号機と同じ4項目

※滞留水移送は停止中

◆4号機
・原子炉内に燃料なし
・平成26年12月22日、使用済燃料プールに保管されていた全ての燃料の移動作業が終了。

◆5号機
・冷温停止中
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

◆6号機
・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

共用プール・水処理設備および貯蔵設備

新規事項なし

◆共用プール
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。

◆水処理設備および貯蔵設備の状況
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
・モバイル型ストロンチウム除去装置運転中
・第二モバイル型ストロンチウム除去装置運転中
・RO濃縮水処理設備運転中

地下水バイパス ~通算56回目となる海洋排出の準備が進む

※地下水バイパス一時貯留タンクグループ3の当社および第三者機関による分析結果[採取日3月19日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年3月29日

地下水バイパス 一時貯留タンク分析結果(3月19日採取分)

H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果

◆最新のパトロール

3月28日のパトロールにおいて、タンクからの漏えいの兆候を早期に発見する目的で70μm線量当量率の測定を行っているが、堰床部に溜まっている雨水の影響により測定を一部実施出来ない箇所を除き、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されなかった。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年3月29日

◆H4エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年3月29日

<E-1の全ベータ値>

3月18日採取 13,000Bq/L
3月19日採取 12,000Bq/L
3月20日採取 16,000Bq/L ※漸減傾向から再上昇
3月21日採取 11,000Bq/L ※再び減少に転ず
3月22日採取 9,900Bq/L
3月23日採取 7,700Bq/L
3月24日採取 7,500Bq/L
3月25日採取 7,300Bq/L
3月26日採取 7,200Bq/L
3月27日採取 6,800Bq/L

◆H6エリア

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年3月29日

<G-1のトリチウム値>

3月10日採取  200Bq/L
3月17日採取 3,400Bq/L
3月19日採取 1,900Bq/L
3月20日採取 3,100Bq/L
3月21日採取 1,400Bq/L
3月22日採取 1,100Bq/L
3月23日採取 1,400Bq/L
3月24日採取 1,700Bq/L
3月25日採取 2,400Bq/L
3月26日採取  600Bq/L ※大幅に減少
3月27日採取  710Bq/L

※ 3月10日以前の最高値:480 Bq/L(平成26年6月18日)

<G-2のトリチウム値>

3月17日採取 290Bq/L
3月18日採取 260Bq/L
3月19日採取 300Bq/L
3月20日採取 2,500Bq/L ※前日までの動きから桁違いの上昇
3月21日採取 250Bq/L ※前日の10分の1
3月22日採取 210Bq/L
3月23日採取 260Bq/L
3月25日採取 270Bq/L
3月26日採取 250Bq/L
3月27日採取 230Bq/L

1~4号機タービン建屋東側 ~NDから2ケタへの上昇を示した港湾外の海水サンプル、北防波堤北側・港湾口北東側・南防波堤南側の分析結果は発表されず

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年3月29日

1~4号機サブドレン観測井

新規事項なし

※「福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果」のページでの該当するデータ公開も行われていない。

地下貯水槽

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年3月29日

1号機放水路 ~極めて高濃度の汚染を示す1号機放水路立坑の測定結果(3月27日採取分)

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

引用元:福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成27年3月29日

◆採取日(3月20日)→ (3月23日)→ (3月25日)→ 最新(3月27日)

<1号機放水路立坑水(上流側)>
セシウム134:24,000 Bq/L → 22,000 Bq/L → 20,000 Bq/L → 19,000 Bq/L
セシウム137:81,000 Bq/L → 76,000 Bq/L → 70,000 Bq/L → 66,000 Bq/L
全ベータ: 100,000 Bq/L → 96,000 Bq/L → 90,000 Bq/L → 83,000 Bq/L
トリチウム: 440 Bq/L → 500Bq/L → 510Bq/L → 520Bq/L

<1号機放水路立坑水(下流側)>
セシウム134:2,100 Bq/L → 2,000 Bq/L → 1,900 Bq/L → 1,700 Bq/L
セシウム137:7,400 Bq/L → 6,900 Bq/L → 6,500 Bq/L → 5,700 Bq/L
全ベータ: 10,000 Bq/L → 11,000 Bq/L → 10,000 Bq/L → 10,000 Bq/L
トリチウム: 1,300 Bq/L → 1,200 Bq/L → 1,400 Bq/L → 1,300 Bq/L

関連データ(東京電力以外のサイト)

以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成27年3月29日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太