うなぎ水槽のミステリー、その1
三島商工会議所のうなぎ水槽には、時々大量の金魚がうなぎと同居することがある。しかし、50匹近く入れられた金魚は翌日には20匹、その次の日にはほんの数匹と、日に日に減ってゆく。わずか数日のうちに元の静~かな、うなぎだけしかいない水槽になる。
うなぎは夜行性の生き物だ。夜遅く水槽を覗いてみると、げに恐ろしげな光景が繰り広げられているそうな。
うなぎ水槽とイズッパコに共通する噂
金魚とうなぎが同居している状態はごくまれなのである。赤い金魚が泳ぐうなぎ水槽を見られたら幸せがくるなんて都市伝説まであるらしい。伊豆箱根鉄道のハートのつり革みたいなものか。
うなぎ水槽のミステリー、その2
三島はうなぎの町である。うなぎと言えば浜松というイメージが強いが、浜松産のうなぎを三島に持って来て、数日間三島の水で飼った後にかば焼きにすると、さらに味がよくなるらしい。
ところで、時々金魚が消えてしまう商工会議所のうなぎ水槽だが、うなぎそのものが忽然として姿を消すこともしばしばである。うなぎは生命力の旺盛な生き物だ。雨の降る日には地を這い山まで越えると言われる。しかし厳重に蓋がなされた水槽から這い出ることなどできるのだろうか。
あるいは…
うなぎは確かに美味しい食物だ。しかし、可愛い金魚がだんだん減っていく理由に気付いてしまってからというもの、うなぎを食す際にはできるだけ商工会議所から遠い店にするようにしている。
うなぎ水槽
三島商工会議所のビルのパティオの階段の途中にある