毎日、通勤で使っている伊豆箱根鉄道駿豆線。静岡県の三島と修善寺を結ぶローカル鉄道です。天気さえよければ、車窓から富士山を間近に見ることができる明媚な路線で、地元では「いずっぱこ」の愛称で呼ばれています♪
そのいずっぱこに「ある噂」が存在するのを知ったのはつい先日のこと。三島市を舞台にしたTBSの学園ドラマ「ごめんね青春!」を見ていた時のことです。
ドラマでは主人公の男性教師と同僚の女性教師が、乗っていた電車が揺れたはずみで、あるひとつの吊り革を一緒につかみ、それがきっかけとなって女性教師に恋が芽生えた?!というものでした。そのつかんだ吊り革というのが「ハートの形をした吊り革」で、なんでも「2人一緒につかんだ男女は、永遠に結ばれる」、「見つけると恋が成就する」などといった大変ありがたい噂のあるものでした。
「本当か?」と思い、インターネットで調べてみると、どうやら実際に存在するようでした。しかし、静岡に引っ越してきて、いずっぱこに1年以上乗っているにも関わらず、私は一度もお目にかかったことがありませんでした。
話によると「ハート形の吊り革」は、伊豆箱根鉄道駿豆線にある全車両のうち1車両だけ、さらにその車両にも1つしかないという大変希少性の高い吊り革だそうです。一説によるといずっぱこ全車両の吊り革の総計は2,064個との話ですので、割合でいうと2,064分の1になります。
ドラマを見て以降、噂の吊り革があるか通勤時に探していました。そしてチェックすること数日。ついに一昨日、たまたま朝の通勤時に乗った車両で噂の吊り革を発見しました!
現在、同様なハートの吊り革は全国で8つの私鉄にあるそうですが、元祖は伊豆箱根鉄道駿豆線なのだとか。いずっぱこにあるハートの吊り革。もし伊豆箱根鉄道に乗ることがあれば、ぜひ探してみ下さい。運がよければ、見つけることができるかもしれません♪
伊豆箱根鉄道駿豆線が走る三島は、富士山の湧水によるせせらぎが街中を流れる美しい街で、三嶋大社などの見どころもあります。修善寺は伊豆の小京都とも呼ばれ、弘法大師が開いたと伝えられる1200年の歴史を誇る修善寺温泉があります。さらにこれからの季節は紅葉も見ごろを迎えます。
たとえハート形の吊り革が見つからなくても、趣のある三島のせせらぎを一緒に歩いたり、伊豆の小京都へ旅行すれば、「永遠に結ばれる」、「恋が芽生える」といったことがあるかもしれませんよ♪
参考WEBサイト
Text & Photo:sKenji