共用プール
新規事項なし
・使用済燃料プール冷却浄化系運転中
・共用プール低電導度廃液受タンク水について、同タンクから集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ適宜移送を実施。
水処理設備および貯蔵設備 ~停止についての特記事項があるのに、ここではサリー以外は運転中との表記
第二セシウム吸着装置(サリー)についてのみ「停止中」と表記。ALPSと増設多核種除去設備が循環運転を行うほか、すべての設備が停止したのは上記のとおり。
・セシウム吸着装置停止中
・第二セシウム吸着装置(サリー)停止中
・淡水化装置 水バランスをみて断続運転中
・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中
・増設多核種除去設備ホット試験中
・高性能多核種除去設備ホット試験中
地下水バイパス ~通算30回目となる海洋への排出終了。排出量は1,625トン
※地下水バイパス一時貯留タンクグループ2の当社および第三者機関による分析結果[採取日10月19日]については同等の値であり、ともに運用目標値を満足していることを確認。10月28日午前9時55分、海洋への排水を開始。同日午前10時5分に漏えい等の異常がないことを確認。(既出)
同日午後4時20分に排水を停止。排水停止状態に異常がないことを確認。なお、排水量は1,625 m^3。
H4,H6エリアタンク周辺観測孔(周辺排水路含む)の状況、タンクパトロール結果
◆最新のパトロール
10月28日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β線による70μm線量当量率)は確認されていない。堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。
◆H4エリア
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
◆H6エリア
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
1~4号機タービン建屋東側
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
1~4号機サブドレン観測井
※2号機原子炉建屋西側に設置されているサブドレンNo.18およびNo.19について、10月22日および23日にサンプリングした水のセシウム134およびセシウム137が、その周囲のサブドレンに比べて高い濃度であることを確認したことから、当該および周辺のサブドレンについて傾向を監視中。なお、No.18およびNo.19からの地下水汲み上げを、当面の間、停止。
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
<サブドレンNo.18>
(10月28日採取)
セシウム134:9.8×10^2 Bq/L
セシウム137:3.4×10^3 Bq/L
<サブドレンNo.19>
(10月28日採取)
セシウム134:8.9×10^1 Bq/L
セシウム137:3.4×10^2 Bq/L
通常表記で記載すると、
<サブドレンNo.18>
(10月28日採取)
セシウム134:980 Bq/L
セシウム137:3400 Bq/L
<サブドレンNo.19>
(10月28日採取)
セシウム134:89 Bq/L
セシウム137:340 Bq/L
前日のデータは、以下のとおりだった。
<サブドレンNo.18>
(10月27日採取)
セシウム134:940 Bq/L
セシウム137:3300 Bq/L
<サブドレンNo.19>
(10月27日採取)
セシウム134:100 Bq/L
セシウム137:330 Bq/L
地下貯水槽
<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。
以上、「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」平成26年10月29日分の変更箇所を中心にピックアップしました。
構成●井上良太
10月28日分のデータでは、地下貯水槽ドレン孔水で最高値は「iの北東側」での290Bq/L。地下貯水槽漏洩検知孔水では「iの北東側」での56,000Bq/L。(ともに全ベータの値。1立方センチ当たりで発表された数値をリットル単位に換算)