春作業、畑の排水掘り中、
横手の氷でも活躍した愛用のエクスカリバーで(* ̄m ̄) — 場所: 鶴岡市周辺
大友さんに会ったのは1月2日、大川小学校のイルミネーションを設置する311Karatsの活動でのことだった。指先はもちろん、長靴履きの足指まで凍結するんじゃないかというくらいの寒さの中、大友さんはツナギの作業服姿で平然と仕事を続けていた。
イルミネーション設置作業の終了後、イルミネーションの点灯時間を待っていたら、隣の車で大友さんも待っていた。お互いに気が付いて、窓を少し開けて挨拶して、寒いからまた窓を閉めて。シャイな笑顔が好ましかった。
山形から石巻までやってきた大友さんは、点灯を見届けた後、雪で真っ白な峠道を越えて山形へ戻って行った。
それからあと、大友さんのフェイスブックを通して、彼の仕事のことや、横手の雪害の際のボランティア活動などを知ることになった。
◆そして、雪が消えた山形の大地に突き立てられた「エクスカリバー」に出会う。かつてアーサー王が手にした史上最強の剣。岩をも貫いたとされる名刀。
大友さんのエクスカリバーは剣スコだ。凍り付き、アルミスコップが歯が立たなくなった氷雪を斬り出した剣スコだ。そしていま、その名刀で生業の作業が行われる。
生活することとボランティア。
大友さんのエクスカリバーはふたつを繋ぎ合わせて大地に突き立つ。
細くて強いところなんて、大友さんそのものにも見えてくる。
こんな風にありたいものだとじーんときた一枚でした。
再シェア●井上良太