放射能検査のウラ話

食品に含まれる放射能(放射性物質)の量を検査して安全性を確認することが当たり前になっています。企業、団体、役所まで検査を始めていますが、初めてのことなので予想しない問題が起きています。
役所で行う無料検査は、検査体(自家製の野菜類)をすぐ検査できるように、予約してから、市民が細断して持ち込みます。役所は持ち込まれた検査体を検査するだけです。

野菜類はほとんど、汚染がない(食品に含まれる放射能がない)のですが、土は汚染しています。汚染した土が野菜類に付着したまま検査されると、その野菜が汚染されていると出てしまうのです。
根菜類(イモ、にんじん、ごぼうなど)は洗っただけでは十分に土を落とせず、不完全です。皮をむいて食べるものは、皮をむいて検査すべきなのです。
一般市民にそんな知識はありませんので、皮付きのまま検査して、野菜が汚染されているという結果が出て、福島の農作物は危険だと考える人も多いのではないかと思います。

それ以前に、市民に検査体を細断して持ち込ませ、検査だけするお役所の体質が気になります。おそらく多量に持ち込まれたら、準備作業が間に合わないと思ったのでしょうか?
検査依頼は、検査開始当初だけで、今は、ほとんどないようです。そもそも検査予約の際に、検査日を指定するなら、検査体の準備(洗浄、皮むき、細断)は役所でしたほうが、信頼性が格段に向上します。

市民は検査体を、どこまで洗浄、皮むき、細断するのか、わかりません。個人の考え方が、検査結果にそのまま反映してしまいます。ジャガイモの放射能検査結果が不検出(ND)になるか20Bq/Kgになるかは、準備作業で決まるのです。

細断の程度により、検出限界も変わってきます。なるべく細かい(すりおろし)状態にすれば、検出限界も格段に下がります。(検査精度が向上します)

検査結果に信憑性がなければ、何のために検査をするのか、はなはだ疑問です。まさに宝の持ち腐れ、税金のむだ遣いと言われてしまいます。

せっかく税金で購入したのですから、検査精度を上げて、検査結果を公表できるような体制にしてほしいものです。地元の作物が、どんな状況か正しくわかれば、農家の方も消費者も安心でき、税金がみんなの役に立ったといえます。