2013年7月31日夕刻、石巻最大の夏祭り「川開き」で流燈(燈籠流し)が行われた。
河原近くに設けられた慰霊会場で、石巻仏教会の流派を超えた僧侶による慰霊行事が行われる中、旧北上川に1万の燈籠が流され、たくさんの人々が川の土手や内海橋を埋めつくした。
徐々に暮れ行く幻想的な川の風景の中、ゆっくりと流れて行く色とりどりの燈籠には、今回の大震災で犠牲になった人の名が記されていたという。
しめやかに燈籠を見送りながら、石巻の町は夏を迎える。
石巻市旧北上川
内海橋、中央町側
●TEXT+PHOTO:井上良太(ライター)