島旅がもっと熱くなる!夏の離島のおもしろ祭りまとめ その3

8月になりました。

「離島のおもしろ祭り」第3弾を紹介します。

ほとんどのお祭りがこの8月に行われるものばかり。今から行くにはやや手遅れ気味ですが、「こんな過ごしかたもあるんだなぁ」と思えるものをピックアップしました!

毎年別の島に行けたとしても、きっと足りません。
島は奥深いですね!

姫島盆踊り(大分県・姫島)

■日時:2013年8月14、15日(水、木)
■場所:大分県東国東郡姫島村 姫島
    「盆坪」と呼ばれる会場と「中央広場」の計7会場

鎌倉時代の念仏踊りがルーツと言われる姫島盆踊り。老若男女、姫島独特の踊りを踊ります。

個人的に大注目なのが、キツネの化粧をした「キツネ踊り(画像)」と、そのキツネ踊りから派生した「タヌキ踊り」!どちらも島の子供たちの踊りで、個性的な化粧を施して踊ります。化粧慣れしていない子供たちなので、親も子もソワソワしながら楽しむのだとか。

大人への階段をのぼるみたいで、なんだかイイですね!

ねんぶつ‐おどり 〔‐をどり〕 【念仏踊(り)】

太鼓・鉦(かね)などを打ち鳴らし、節をつけて念仏や和讚(わさん)を唱えながら踊ること。また、その踊り。空也上人が始め、鎌倉時代に一遍上人によって広められたものという。のち芸能化して、近世初期には女歌舞伎にも取り入れられた。

引用元:念仏踊 とは - コトバンク

小値賀夏祭り大会(長崎県・小値賀島)

■日時:2013年8月15日(木)
■場所:長崎県北松浦郡小値賀町 小値賀島 あわび館横広場

毎度、趣向を凝らしたイベントを開く長崎県・小値賀島!小さな島ながら若い島民が多く、イベントも画期的で賑やかなものが多い印象です!

中でも面白そうなのが、この小値賀夏祭り大会。

「おぢかの陰に潜む最強の敵をやっつけよう!!!夏祭り会場で待ってるぜ! ~ 自然児戦隊 おぢか島ん NEO」

ポスターだけを見ても、どんなお祭りなのか分かりません!ただ、「間違いなく面白そうだ」という期待が持ててしまいます!

鉄砲まつり(鹿児島県・種子島)

■日時:2013年8月25日(日)
■場所:鹿児島県西之表市 西之表市街地・西之表港湾内

戦国時代を語るに欠かせない鉄砲。鉄砲と言えば……で、織田信長や豊臣秀吉などの歴史上の人物をイメージする人も多いのではないでしょうか。

そして、この鉄砲が日本で最初に伝わった場所が、鹿児島県・種子島だと言われています(諸説あるうちの一説)。種子島で鉄砲文化の土台が築きあがり、その後、試行錯誤を重ねて国内へと伝わっていったとされています。

その鉄砲伝来を記念したのが、この種子島の鉄砲まつり。当時をほうふつとさせる格好がイイですね!

ボゼ祭り(鹿児島県・悪石島)

■日時:2013年8月22日(木)
■場所:鹿児島県鹿児島郡十島村 悪石島 公民館

トカラ列島を語るに欠かせない奇祭・ボゼ祭り。トカラ列島の悪石島で行われるもので、離島ファンの間ではちょっと有名なお祭りです。

興味を引くのは、何と言っても「仮面神・ボゼ」のその見た目。南の島の象徴ともいえるビロウの葉に身を包み、赤と黒の縞模様の仮面を被っています。

そして、手にしている「ボゼマラ」という棒で、子供や若い女性を突き付けて回り、赤土を付けるのだそうです。ボゼマラとはいわゆる男性器をモチーフとした神具なのですが、それで子供や女性を追うという点が何とも言えません!ただ、こうすることで、力が付き、運が上がると言われているそうで、神々しさも感じます。

南国・悪石島とは言え、どう見ても、日本や琉球の文化とは思えないこの神事。どういう経緯でこの島に伝わったかを考えると、なんだか不思議な気持ちになりませんか?

八月おどり(沖縄県・多良間島)

■日時:2013年9月12、13、14日(木、金、土)
※ 毎年旧暦の8月8、9、10日に開催
■場所:沖縄県宮古郡多良間村 多良間島 塩川、中筋

1600年代、琉球王国の島々に重くのしかかっていたのが人頭税。15歳から50歳までの男女を対象に、平等に課せられた税金でした。

この「平等」というのがクセモノで、所得の大小や個々の健康状態も無視された平等だったため、立場の弱い人ほど苦しめられたと言われています。主に穀税や反布税が課せられていました。

それほど重い税金だったため、悲しい話も多くあったそうですが、多良間島では、晴れて納税が済むと、人々は完納を祝い、次年の豊作を祈って踊るようになりました。これが八月おどりの起こりだと言われています。

そんな歴史を踏まえつつ、この踊りに触れてみると、沖縄への見方も変わってくるのではないでしょうか。

まとめ

主に九州・沖縄地方の島々のお祭りを紹介しました!

島だからこそ、不思議なルートで伝わる民俗文化。
島だからこそ、ユニークな発想で生まれる文化。

お祭りひとつから、そんな不思議さ、面白さが垣間見えるから面白いですね!

そして、どのお祭りにも共通しているのが、「この時くらいは楽しもう!」という気持ち。やっぱり、何事も楽しいが一番ですね!