2013年6月4日(817日目)の岩手県大船渡市越喜来・崎浜漁港
大船渡の中心部からクルマで30分ほど。越喜来(おきらい)湾に面した崎浜は、三陸らしい漁師町。定置網によるサバやイカ、ホタテやワカメの養殖、さらに釣り船でも知られた港だった。
崎浜の防潮堤は壊されずに残った。
しかし、生活空間と海をつなぐ門扉が破られてしまった。
防潮堤を越えて町中に入った津波が、引き波になった時に、門扉が破壊されたという話だ。
ステンレスの金具が引きちぎられているように見える。
これでは大穴があいたも同然。
シロツメクサのクローバーに覆われた景色はのどかに見えるが、ここは津波で流されてしまった場所。
海から続く坂沿いに、民家や漁師小屋、漁協の建物があったという。
漁協の建物があった辺りに並べられた船外機付きボートは、舳をしっかり海に向けていた。そりゃ、作業の都合なのかもしれないが、海への思いを勝手に感じてグッときた。
それに、防潮堤の内側には、こんなスローガン。しかも、これは二代目らしい。
今を乗り「越」え
みんなで「喜」びを分かち合い
幸せな未「来」を創造する
崎浜!!
応援せずにいられようか。
がんばれ越喜来。崎浜!
●TEXT+PHOTO:井上良太(株式会社ジェーピーツーワン)
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