2日間通しての参加で宿泊希望の人たちの宿舎になったのはここ。
蛤浜再生プロジェクトが進行中の石巻市蛤浜。3月11日のオープンに向けて作業が進められているcafe はまぐり堂と、レジデンスとして改装途中の建物が宿泊場所でした。
オープン前の施設を利用できるなんて。ボランティアの役得です。
カフェの内部はもうほぼ完成状態ですが…
2日後のオープンを目指して追い込みの作業が続きます。
工事をしている皆さんは、蛤浜の物語に共感して働いているボランティアさんです。
海に手が届きそうなカウンターには、工事を続けるボランティアさんの帽子。
日も暮れて真っ暗になっても、作業は続いていました。
ボランティアと一言でいいますが、
いろいろな仕事がまだまだたくさんあるのです。
もちろん、これから先もずっと。東北だけじゃなくて、いろいろな場所で。
2日目!!(3月10日)
2日目の朝です。
天気は曇り。午後から大荒れという予報が出ていた宮城県東部地方。曇り空に急に光が差し込んできたかと思ったら強い風が吹いたり、一瞬ばらばらっと雨が降ってきたり。嵐を予感させる天候でした。
でも、ひみつのビーチに集合したみなさんは今日も元気いっぱい。
まずはラジオ体操からスタート。
ビーチに流れる体操の音楽はもちろん「おらほのラジオ体操」です!
おらほのラジオ体操というのは…
大好きな東北の、その方言のラジオ体操で、
日本全国でラジオ体操しませんか。
いつも東北が身近に感じられるように。
東北の方々の元気な姿をともに感じられるように。
私たちはきっと、一緒にラジオ体操ができる。
きっと日本の笑顔が一緒になる。
「おらほのラジオ体操」動画のエンディングメッセージより
あの「ラジオ体操第一」を石巻弁の号令(歌詞)でやっちゃおう!というごきげんなプロジェクトなのです。歌詞はこんな感じ。
ンデば メーガラ 上サ アゲデ オッキグ 背伸びッコ スッペシ
(腕を 前から 上に 上げて のびのびと 背伸びの運動~)
こちらの動画もどうぞ。
おらほのラジオ体操 字幕入り
震災半年後の2011年9日10日、11日に石巻市内で撮影された動画です。CD販売の売上は震災地の復興義援金に当てられています。
楽しくラジオ体操した後は、今日もビーチクリーン作戦開始のはずでしたが、その時、2日目だけ参加の人から「あれ何?」の声が。
おー、よくぞ気づいてくれました。
これはベンチ。昨日大物チームが搬出した流木の中から、形が絶妙なのを利用して据え付けたベンチです。
……以下、昨日の回想シーン……
流木をバラして運び出すなんていう地味な作業を続けていると、誰からともなくこんな声が聞こえてきた。
「この木のこのライン、なんかアートっぽくね?」
「木の皮をはがしたらツルツルで気持ちいいー」
「組み合わせてベンチでも作ろっか」
海苔養殖ポールを砂から掘り出す大変な作業をしている人たちの手前、あからさまに楽しそうにはできなかったけど、
やっぱ、仕事は面白くやらなくっちゃね!
木の向きや高さを調整して、最初に試乗したのは漁師の管野さん。
「流木のカーブが背中や腰のラインにぴったりで、気持ちいい~」
管野さん、イケメン台無しの至福の表情。
次に至福の表情で流木ベンチに寝そべったのは写真家ケースケさん。
世にも稀な光景を漁師のお二人が熱写!激写!撮りまくる!
まだまだビーチクリーンの途中だけれど、急遽編成された流木ベンチチームのみんなには、復活なったひみつのビーチの姿がはっきりと見えていたのでした。
……回想シーン、終わり!……
とにかくお役に立ちたいとストイックになりがちなボランティア活動だからこそ、「無理せず笑顔で楽しく」という気持ちが大切なのです。
曇り空でも海はきれいです。写真じゃ聞こえませんが、リーダーのダジャレもさえています。