伊平屋島から行く“離島の離島”
沖縄離島の原風景とも呼ぶべき島かも知れません。誰もが抱く「昔ながらの沖縄」のイメージがあるとしたら、きっとそれにあてはまります。 野甫島は伊平屋島の南西にある隆起サンゴ礁の島。いわゆる“離島の離島”です。その伊平屋島とも300mくらいしか離れておらず、野甫大橋で結ばれています。とても小規模かつ平坦な島で、どこへ行くにも行きやすいのが特徴。それでいて人口も100人程度とのどかな島なのです。
島には古くからある古民家が印象的。また、「島の宝100景」にも選ばれた共同店・小さな島の小さな商店があります。古民家の店先に商品が並ぶ様子は、野甫島ならではと言えるでしょう。この共同店に代表されるように、長く100人程度の人口で生活が営まれていたということもあってか、「島の人々には助け合いの精神が根付いている」と言われています。島で過ごしていると、そういう島人のあたたかさに触れる機会があるかも知れませんね! また、伊平屋島同様、周辺の海はダイビングスポットとして近年注目を集めています。水中ではダイビングを楽しみ、それ以外はゆっくりしたい。そんな人は野甫島まで足を伸ばしてみましょう。
野甫島の見どころ
景色を楽しむ
新野甫大橋
2004年にリニューアルされた、伊平屋島と野甫島を結ぶ橋です。観光客には海の上を走る爽快感が喜ばれていますが、島民にとっても非常にありがたい存在のこの橋。かつては水資源も乏しく、伊平屋島との行き来も手間がかかったことから、暮らしにも不便が多かったそう。それだけに、島民の生活を支える貴重な存在でもあるのです。
ジューマの海
野甫島の北側に美しく広がるリーフの中は魚介類の宝庫。潮干狩りや釣りに最適と言われています。
海水浴場
延々と白砂が続く海水浴場。ここで泳ぎたいがために橋を渡って訪れる人も多いとか。周辺はダイビングスポットとしても人気なだけに、魚たちとの出会いは期待して良さそうです!
ウフマガー
かつては水資源が乏しく、水の確保に苦労した野甫島。その島民を支えたのが、このウフマガーと呼ばれる共同井戸でした。島内にはいくつか井戸があったものの、塩分濃度が高いものが多く、飲料水を得るのも苦労したそうです。現在は水道管が整備されましたが、かつての苦労があったことから、現在では島民の拝所となっています。
アマンナバカ
野甫島の祖先が祀られているという場所
シマサキ海岸景勝地
島の南側に広がる絶好の景勝地。岩肌の美しい海岸線が魅力的で、さらに南の伊是名島や伊江島が見渡せます。
野甫島の情報あれこれ
【名 称】野甫島(のほじま)
【所在地】
(地図)
【面 積】1.06㎢
【周 囲】
4.82km
遊 び
海水浴、シュノーケリング、ダイビング、釣り、キャンプ
食べる
さとうきび
郷土料理
イソノアワモチ(なまこの一種)の味噌和え、マーラエー(テナガダコの黒煮)
お土産に
野甫の塩(「倶楽部 野甫の塩」公式HP)
う た
イルチャヨー(旧盆の豊年祭にて歌われる古代歌謡)、ハンタ毛節
野甫島へのアクセス
フェリーを利用する
運天港(今帰仁村)~(約80分)~伊平屋島~(車:約20分)~野甫島
伊平屋村(公式HP、時刻表)運天港までは【バス】
(島プロフ一覧)