渡鹿野島 - 昔は漁村、今はリゾート。昔も今も「休養の港」(三重)

よく見ると実はハート型・・・

 伊勢湾を抜けると太平洋が広がりますが、海岸線が複雑に凹凸を繰り返す三重県の東部では、志摩市の海岸が囲む形で「的矢湾」という、さらに小さな湾が形成されています。その的矢湾に浮かぶ島が渡鹿野島です。 昔は漁村として栄えた渡鹿野島ですが、地図の通り湾内に出入りがしやすく、遠くない距離に島があったことから、上方(大阪)と江戸(東京)を結ぶ菱垣廻船などの船が悪天候時に退避する「休養の港(風待ち港)」としても栄えました。かつて漁村だった島は真珠の養殖を経て、現在は牡蠣の養殖が盛ん。伊勢湾と同じく魚介類に恵まれているので、食べ物はまず期待して良いでしょう。

 島自体は静かな島ですが、「志摩スペイン村」や「熊野古道」、「伊勢神宮」に「鳥羽水族館」など、近隣には人々が賑わう名所がずらり。県内をバッチリ遊んだあとは、静かな島でのんびりするのが乙かも・・・。 島内には人気のリゾート施設もあり、贅沢な時間を過ごせちゃいます。かつては漁村だった島ですが、リゾート地となった今でも「休養の港」であることには変わりません。そして、よく見ると実はハート型(地図)にも見える渡鹿野島。癒されるにはもってこい!? 

渡鹿野島の見どころ

景色を楽しむ

わたかのパールビーチ

2003年(平成15年)の夏にオープンした比較的新しい海水浴場。更衣室、休憩室にシャワーまで完備され、大規模とまでは言えませんが、白浜の砂が綺麗な家族でも泳ぎやすい海水浴場になっています。海水浴のほか潮干狩りも楽しめます。オープン時のコンセプトは「スペイン風の海水浴場」ということで、近くの「志摩スペイン村」と同じくスペイン気分が楽しめるかも・・・!?

牡蠣の養殖、殻むき

現在は牡蠣の養殖がさかんな渡鹿野島。海を眺めると養殖用の網が見えたりします。時間が合えば、殻むきの様子が見れるとか・・・。

渡鹿野園地、石柱

渡船場からわたかのパールビーチを通過し、10分程度歩いた先にある景勝地が渡鹿野園地です。道中は気軽な散策コースで、園地からは的矢湾や太平洋が一望できます。このあたり特有の凸凹とした荒々しい海岸線は見ごたえ抜群。

八重垣神社、天王祭

須佐之男神(スサノオミコト)を祀った、島の中心にある神社。普段は比較的静かな神社ですが、島では毎年7月23~24日に天王祭が行われます(近年は土日に調整も)。これは古くより続く伝統的な祭で、須佐之男神を牛頭天王にあてて疫病退散を願うものだったとか。神社から御輿にご神体を移すときは、島中の灯りが消され、暗くなった島内を御輿が走り回ることで悪魔祓いが行われます。鎮座場所のある本通りでは若者たちが大声で御輿を持って通りを駆け巡り、それを鎮座させるために御輿を納めようとする人たちとぶつかり合うのです。まさに祭の最高潮とも言えるこれを御輿練りと呼び、一時間以上続くとか。 

おこり石

不思議な言い伝えの残る石島の北西部にあります。座ったり、いたずらをしたりすると、高熱が出てうなされると言われる不思議な石。

リゾートを満喫

福寿荘、はいふう、はな

伊勢志摩では最大級の庭園露天風呂を持つ福寿荘。旅行新聞新社が主催する「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」において24年連続で入賞するなど、輝かしい実績を誇ります。そんな福寿荘と同系列のはいふうとはなも人気です。福寿荘は「和風」、はいふうは「アジアン」、はなは「美・智・健」がそれぞれコンセプト。展望風呂にエステ、そして志摩産の海の幸をふんだんに使った料理など、惜しみない贅沢が嬉しい3種の宿です。シーカヤックも楽しめます。

福寿荘(公式HP)、はいふう(公式HP)、はな(公式HP)

渡鹿野島の情報あれこれ

【名 称】

渡鹿野島(わたかのじま)

【所在地】三重県志摩市(地図)

【面 積】

0.69㎢

【周 囲】6.0km

遊 び

海水浴、潮干狩り、シーカヤック、ゴルフ、温泉、エステ、ナイトクルーズ、散策

食べる

牡蠣、アワビ、伊勢えび、アオサノリ、活魚料理

郷土料理

サバの手こね寿司

変わりモノ

お土産に

カキせんべい

マスコット

う た

渡鹿野節、渡鹿野小唄、磯部音頭、奥志摩音頭、奥島慕情、恋絆

島内のルール

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渡鹿野島へのアクセス

船を利用する

民間の定期船・不定期船の発着地である渡鹿野渡船場がメイン。渡鹿野渡船場~(3分程度)~渡鹿野島

渡鹿野渡船場へは近鉄鵜方駅前より【バス】

(島プロフ一覧)