太陽が月に隠れてリング状に見える金冠日食。たとえば東京で見られるのは江戸時代の1839年以来173年ぶりと期待感が高まっている。
が、日食では太陽が細くなっても周囲は暗くならず、太陽はまぶしいままなので不用意に見ると目を傷めて日食網膜症になる恐れがある。観察には日食観察グラスが絶対不可欠。
ところが、大量に販売されたり配布されたりしている日食観察グラスの中に、光を通し過ぎて危険なものがあることが指摘されている。
安全の目安は、可視光線の透過率が0.003%以下。赤外線は3%以下。
出回っている製品の中には可視光線透過率20%と表示されているものもあり、そんなものを使った場合、網膜症を発症する危険性が高い。もちろん通常のサングラスで見るなど論外。さらに、一眼レフカメラや望遠鏡などで拡大して見るのも大変危険だ。
消費者庁では16日の定例会見で「問題のある製品が確認されれば、製品名を公表することも検討している」とし、国民生活センターと連携して複数の製品をテスト。21日までに調査結果などを公表する予定であると新聞各紙が伝えている。
おいおい、日食は21日の朝なんだぞ。
自分の眼は自分で守るしかなさそう。
危険な日食観察グラスのチェック方法は、
室内の蛍光灯を見て形がはっきり分かるもの
LEDライトなどにかざして、ひび割れや穴が見えるもの
テレビのリモコンなどをグラス部分に当ててデジカメで写すと、赤外線が透過して写るもの
⇒⇒⇒はダメ。
世紀の天文イベント、安全に楽しみましょう。
金環日食観察は事前に国立天文台のページをチェック!
観察方法のひとつ。
望遠鏡による投影(消費者庁のHPより)