息子へ。東北からの手紙(2013年12月1日)防災のキモ? iRyota25 2013.12.04 1 2,091 0 静岡県で防災訓練。東北の人たちの話を思い出した。 訓練ならではのダラケはあるが、けっこう実践的 12月1日、市の防災訓練があった。9月1日の防災訓練は避難訓練が中心だったが、今回は自主的な防災について体験したり考えたりすることを主眼においての訓練だった。 まずは町
息子へ。被災地からの手紙(2013年3月11日) iRyota25 2013.03.15 1 1,977 0 2013年3月11日 宮城県石巻市 寒風の中、手向けられた水。サービスしてもらった長田区の熱いコーヒー。 激しい風の音がようやくおさまった頃、日の出を迎えた石巻の町はうっすらと白く雪化粧していた。前日ビーチクリーン活動をしていた時の暑さからは信じられないくらいだ。
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月17日)その1 iRyota25 2013.07.23 1 1,838 0 2013年7月17日、曇り。(石巻市狐崎浜) ◎本日曇天なれど、引き続き驚くべき一日なり! 東松島市の宿舎を出発したのは午前2時。 牡鹿半島の真ん中あたりにある狐崎浜への道すがら、何頭もの鹿に出会ったよ。カーブを曲がったとたん、光る目が4つ。ヘッドライトに照らされて、
息子へ。被災地からの手紙(2013年3月9日) iRyota25 2013.03.12 1 1,540 0 2013年3月9日 宮城県石巻市狐崎浜&蛤浜 いろんなことがつながっていく。ちょっとした予定変更から、サークルが大きく広がっていく。 それは去年の秋のこと。レジリエンスバーでたまたま知り合ったケースケさんに「蛤浜プロジェクト」のことを聞いた。蛤浜は以前から行きたか
息子へ。被災地からの手紙(2013年3月7日) iRyota25 2013.03.13 1 1,618 0 2013年3月7日の福島県双葉郡楢葉町 今回のいわき取材の宿泊場所は広野町。この2月オープンしたばかりの、復興特需対応型の簡易なホテル。広野町なんていうと、放射能は大丈夫なの?と心配かもしれないけれど、思った以上に低い。屋外で0.18μsv/hくらい。久之浜で0.14、いわき
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月15日) iRyota25 2013.07.16 1 1,584 0 宮城県亘理郡亘理町・宮城県名取市閖上 亘理町の民家を一軒借り受けて、活動の基地としているNPO法人ロシナンテス。その名前はドンキホーテの愛馬の名にちなんでいる。この会を立ち上げたのは九州のある高校のラグビー部出身の人たち。部は違うが、父さんと同じ高校の人たちだ
息子へ。東北からの手紙(2013年8月28日) iRyota25 2013.09.05 1 3,718 0 ロシナンテス・大嶋さんの長靴 長靴は特別なアイテムだ。 ボランティアの足元は長靴で決まりだし、 農作業や船の上の作業、土木作業や災害復旧工事現場にも欠かせない。 頑張るゼ! そんな時の足元を固めてくれるのが長靴ってぇもんだ。 今日は、そんな長靴の中でもとびっきり
息子へ。被災地からの手紙(2013年6月1日-その1) iRyota25 2013.06.07 1 1,604 1 2013年6月1日 福島県白河市 東北の初夏ならではの淡い新緑の中、真っ白なオオデマリの花が咲いていた。なだらなかな丘に囲まれた畑のような場所に、木造の古民家が1軒。レンガ造りの小屋が1軒。貨車が2両。そして「原発災害情報センター」と掲げられた、まさに建設途上の木造
息子へ。被災地からの手紙(2013年3月30日) iRyota25 2013.04.01 1 1,388 0 女川の石田さんと電話で話していたら、 「昨日とおととい、雪が降ったんだよ。積もるような雪じゃなかったけどね」 と唐突に雪の話になった。 前日に桜吹雪の中でお花見をしていた父さんは、電話口でこんな風に言いたくて仕方なくなった。 「こっちは桜の花びらが雪のように舞
息子へ。被災地からの手紙(2013年3月4日) iRyota25 2013.03.04 1 1,549 0 2013年3月4日 宮城県石巻市 劇的ビフォーアフターの決め台詞じゃないけど、「なんということでしょう!」がいっぱい。前回、石巻の復興民泊でも飛び出したフレーズだけど、今回の石巻もたくさんの驚きに出会える予感。いやもう一日目からたくさん出会ってしまった。 今日の「
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月16日) iRyota25 2013.07.19 1 1,833 0 2013年7月16日、晴れ。(宮城県仙台市→七ヶ浜町→東松島市) ◎「驚くべき一日」インクレディブル! あったこと、感じたことのみ記す。 本当は昨日会ったロシナンテスの人たちと一杯やりたいと、熱望に似た思いを募らせつつ、仙台に宿をとった次の朝は早かった。 ホテルでの朝食
息子へ。東北からの手紙(2014年12月21日)すべてのひとに、心をこめて、Merry Christmas! iRyota25 2014.12.25 1 1,961 0 急に思い立って出掛けた先は岩手県の大船渡市。「サンタが町にやってくる!~岩手★おおふなと★大作戦~」の手伝いに行ってきた。 東北の被災地でのクリスマスイベントについては、少々複雑な思い出がある。それは、上から目線のとてもイヤな言い方なのだけど、「与えるだけの
息子へ。東北からの手紙(2014年1月1日)その2 iRyota25 2014.01.15 1 1,596 0 では、どうやって「前へ」を実現するのか。かけ声ばかりでは進めない。 初詣をした釜石大観音から北へ。大槌町の元旦の風景を見て回った時、お正月の音楽に引き込まれるようにして役場庁舎近くの小鎚神社に立ち寄って参拝した。 実はこの地方の伝統芸能である虎舞の呼び太鼓か
息子へ。東北からの手紙(2014年4月30日) iRyota25 2014.05.22 1 2,279 0 あなたはレスキュアーたり得るか GWの東北ツアーの最終日、白河市の郊外にある「アウシュビッツ平和博物館」を訪ねた。昨年の6月以来だから約1年ぶりの訪問だ。 前回訪ねた時には、緑が鮮やかな敷地内にたくさんの花々、とくにオオデマリの白い花が咲き誇っていたのが印象的だ
息子へ。東北からの手紙(2014年8月13日) iRyota25 2014.09.05 1 1,467 0 これまでに何度か訪ねたことがある場所で、なつかしい人たちとたくさん話をして、ご飯をいただいて、お酒も飲んで、そしてやっぱり震災のことを話して。夜もだいぶん更けてきた頃、 「これね、ボランティアの人たちとか、久しぶりに訪ねてきてくれた人に見てもらっているんで
息子へ。被災地からの手紙(2013年4月13日) iRyota25 2013.04.15 0 1,604 0 2013年4月13日 宮城県石巻市・女川町 高速道路を下りた9人乗りの大型タクシーが、石巻市の海岸近くの大街道という町に入ると、車中の会話が途絶えた。それまではプロ野球の話で盛り上がっていたのに、急に車内がシーンとした。窓の外には建物が撤去された後の空き地が広がって
息子へ。被災地からの手紙(2013年3月10日) iRyota25 2013.03.14 0 1,862 0 2013年3月10日 宮城県石巻市 ビーチクリーンの二日目。3月11日の前日。その夜、学んだこと。 今日もビーチクリーン活動。昨日は「大物班」の一員として、侵食が進んだ海岸で倒れてしまった木や流木の撤去に勤しんだ。(勤しむって、いそしむと読むんだよ。覚えときな) ただ
息子へ。東北からの手紙(2013年11月30日) iRyota25 2013.12.09 0 2,541 0 今日の手紙は東北ではなく東京から。 このところ、東北で活動する人たちが東京など被災地外の場所で「報告会」を開くことが多い。10月からの2カ月間で、こども∞感ぱにー(こどぱにー)、ロシナンテスといった、親しくしてもらっている団体の報告会が3回。来週には大船渡の新沼
息子へ。被災地からの手紙(2013年4月16日) iRyota25 2013.04.18 0 1,614 0 2013年4月16日 宮城県石巻市狐崎浜の昼食 漁師の管野さんに船に乗せてもらった。船外機の付いたボートとディーゼル漁船。牡蠣の稚貝を育てる様子と養殖中の牡蠣棚のメンテナンスを実際に見せてもらうのが目的。 だって、海の食べ物がどうやって獲られたり育てられたりしている
息子へ。被災地からの手紙(2013年7月24日) iRyota25 2013.07.26 0 1,953 0 静岡県賀茂郡西伊豆町・集中豪雨災害復旧ボランティア 東北から帰った週末あたりから、Facebookに「静岡の被害状況」という石巻エリア発の書き込みが見られるようになった。頭がぼーっとして理解するまでに時間が掛かってしまったが、17日から18日にかけて大雨被害を受けた西
息子へ。被災地からの手紙(2013年4月14日) iRyota25 2013.04.15 0 1,438 0 2013年4月14日 宮城県石巻市 会社の皆さんとは石巻で別れ、父さんは居残り。 その晩、けいていさんからいいアイデアをもらった。 被災地に行きたいけれど、行って何をしたらいいのか分からないという人は多いんだよね。震災から2年が過ぎたけれど、いまでも「初めて来た」とい
息子へ。東北からの手紙(2014年6月2日) iRyota25 2014.06.12 0 1,448 0 お金の話をしよう。 お店で何かを買った時に、代金として払うお金のことだ。代金というくらいだから、言うまでもなく、買った物と引き換えにお金を払うわけだ。 100円の物を買えば100円払う。(税金のことは、話が複雑になるので触れないことにしよう) 1万円出してもいいと思
人と人はいつか出会うのだ iRyota25 2014.04.17 0 1,451 1 息子へ。東北からの手紙(2014年4月16日)後篇 ●前篇「国とか県はなぜ学校を作ったのですか?」 岡田昌人先生の素敵すぎる授業オリエンテーション「世界史A」 クニはどうして教育するのか? 「世界史A」最初の授業のテーマはこれだった。しかしこの命題、生徒の立場から見れば
息子へ。被災地からの手紙(2013年3月21日) iRyota25 2013.03.21 0 2,015 0 2013年3月21日 世界中の人に伝えたいこと 知り合いが海外で震災についてのワークショップに参加することになって、被災した地域の人たちの感情や気持ちを表現する言葉をたくさん教えてと頼まれた。「その時、どんな状況で、どんなことを思ったのか」を共有するのが目的だとい
息子へ。東北からの手紙(2014年9月1日) iRyota25 2014.09.05 0 1,609 0 9月1日は関東大震災が起こった日。いまから91年も昔のことだけど、当時の雑誌を国立国会図書館のアーカイブで読んでいたら、まるでつい最近の、下手したら自分だってボランティアに行ったかもしれないくらい最近のことのように思えてきた。雑誌を作った記者たちが、自分の知り