「あいをつなぐ」タピック45の広場でのキャンドルナイト hometown_of 2017.03.12 3 1,692 0 絆はいまも損なわれることなく、ここにある。 震災遺構として保存されることになっているタピック45(陸前高田市)に、キャンドルの灯がともされた。 巨大な防潮堤のすぐ近く。海風が強いこの場所で、夕暮れ前から多くの人たちが灯火の準備を行っていた。 話を聞いてみると、
国道45号線のえびす様 iRyota25 2017.02.13 4 1,674 0 なんとえびす様に出会ってしまった。 えびす様が鎮座されているのは国道45号線の沿線。ほぼ直線の道路が少しカーブした先に赤いガソリンスタンドの看板が見えるくらいだから、ここは引きちぎられた道路案内表示のポールから東に1kmちょい走った場所。 そしてこの場所は、コン
【箱根山テラス】今年のアイスコーヒーは氷もコーヒーです yumenoshippo01 2016.06.12 2 1,656 0 よく晴れた日の午後は箱根山テラスへ。鮮やかな初夏の緑がまぶしいテラス席でパソコンを開いてもいいし、読書を楽しんでもいい。友人と語り合うのもまたいい。 注文したアイスコーヒーをテラスまで運んで来てくれたスタッフのお兄さんが言った。 「今年は初めてですか?」 1年
【さあ、これからだ】高校球児たちが咲かせる花 hometown_of 2017.05.04 3 1,654 0 写真を一目見て、「この子たち、野球部員じゃん」と思った方、あなたは鋭い! でも、彼らが何をしているのかまで分かる人はいないだろう。写真だけ見て分かっちゃう人がいたら、それはもう神と言うべきかも。 時間を少しだけ巻き戻そう。陸前高田に新しい複合商業施設アバッセ
初めてのお茶会に咲いた笑顔の花 hometown_of 2017.04.15 1 1,645 0 3月30日は旧暦のひな祭り。この日、陸前高田の栃ヶ沢アパートの集会所では、手作りのおひな様を眺めながらのお茶会が開かれた。 おひな様は栃ヶ沢アパートに暮らすお茶の先生が作ったもの。先生のお宅は津波の被害を受け、おひな様もお茶道具もみんな流された。この日飾られた
【アバッセたかた】餅まきの申し子 hometown_of 2017.05.02 4 1,613 0 東北では何かというと餅をまく。お祝いとかお祭りとなると、餅まき抜きでは始まらない。 4月29日、アバッセたかたの前で開催された餅まきでの珍事! こんなことってあるんだね。 餅まきには、陸前高田のマスコットキャラクターたかたのゆめちゃんも登場。会場となった駐車場の
【東北の風の道】(6号)さよなら三月、また来て四月 hometown_of 2017.04.14 2 1,607 0 3月に入ると気が早い人たちはもう春だ、春だと語り合うようになった。伊豆の河津桜のニュースを見た人が、「高田にも河津桜があるのよ」と教えてくれた。「下和野の浄土寺の境内よ」というので何度か探してみたのだが見つからない。 それもそのはず、教えてくれた人は、「早く
海から見た一本松 iRyota25 2016.12.16 2 1,604 0 被災から復興に向かう町の姿を海から見ると、地上から見たのとはまったく異なる光景を目にすることができる。気仙沼や山田でそのことを学んだが、陸前高田の「奇跡の一本松」の場合、海の方から見てみたいと思うことにもうひとつ別の理由があった。 それは、一本松が立ってい
福祉施設のお祭りでたかたのゆめちゃんに出会う iRyota25 2016.06.19 3 1,603 0 たかたのゆめちゃんは、東日本大震災後に陸前高田で生まれたご当地キャラ。地元での人気はちょっとしたアイドル級。今日ここで出会えたのには驚いた。 知人から福祉施設でお祭りがあるよと教えられ、やって来たのは陸前高田市の高台にあるあすなろホーム、障害者就労継続支援
雪とみかんとハンドバッグ iRyota25 2017.01.30 6 1,603 0 こんなつながりがあったとは! びっくりした。雪がしんしんと降りしきる陸前高田のとある復興住宅でのお茶っこ会。地元の人たちがお茶を飲み飲み、数人は手芸を続けながら「そういえば」と静岡の話になった。 残雪の町とハイヒールのお姉さん お茶といえば静岡だけど、静岡っ
この土地を埋め尽くした真っ黒な濁流 hometown_of 2017.03.11 1 1,586 0 土木作業員のKさんと偶然再会した。3.11の数日前の夕方、「おう、久しぶり」と声を掛けられた。Kさんは仕事帰りに一本松茶屋で休憩している様子だった。 真っ黒な巨大な渦 少し気が早いが今年の祭りのことを話したりしていたら、Kさんが突然あの日のことを語り始めた。 「あん
タコ焼き2800個! hometown_of 2017.03.30 5 1,565 0 焼きに焼いたものだ。びっくりだ。 2016年8月に入居が始まっていたのに、2017年の3月も末になってようやく住民主体の利用ができるようになった県営栃ヶ沢アパート集会所。 3月28日、この集会所でタコ焼きパーティが開かれ、たくさんの住民でにぎわった。 タコ焼きパーティは3
ここまで来る人はほとんどいないよ hometown_of 2017.03.17 3 1,543 0 岩手大学の学生と教員による陸前高田市応援チーム「岩大E_code」が発行しているガイドブック「だいぶそこまで秋号」にはおもしろい記述がある。 このまちにはいわゆるただの「そば屋」はない。でも「やぶ屋」や「かもん」はある。「本屋」はなくて「伊東文具店」がある。 その
浄土寺の河津桜 hometown_of 2018.05.09 2 1,534 0 3.11が近づいて心ここにあらずな状態になるということはあるが、3月の声を聞くと、このまちの人たちは別の意味でもそわそわしてくる。庭先のスイセンが咲いた。どこそこの梅が満開だ。そろそろバッケも出て来るかなあ。春を恋いこがれる思いが募るのだろう。そんな言葉をあち
陸前高田から神戸に帰ってきた「まけないぞう」 hometown_of 2017.05.29 2 1,517 0 東日本大震災の支援のため、神戸市から陸前高田市、大船渡市、釜石市などに伝えられた「まけないぞう」。 手作り作品をプレゼントし合うことで、仲間づくりをすすめるアイテムに生まれかわって、神戸市で開催中の「ママの腕比べ展」に帰ってきた。 会場では陸前高田や大船渡、
笑顔で快走!ツール・ド・三陸2016 iRyota25 2016.10.05 4 1,500 0 カラフルなバイシクルスーツとヘルメットで身を固めた人たちが、奇跡の一本松を望む気仙大橋、かさ上げ工事が進む町を走っていく。 町全体が工事現場のような埃っぽい景色に見慣れた目には、ロードバイクの集団はかなりのインパクト。写真は秋晴れの9月25日、陸前高田市と大船
3月30日は旧暦のひな祭り hometown_of 2017.03.30 5 1,500 0 自治会の運営で利用ができるようになったばかりの県営栃ヶ沢アパート(岩手県陸前高田市)。その事務室のホワイトボードに、「3月30日、ひな祭りお茶会」と予定が書き込まれていた。朝のラジオ体操の後には、お茶道具を運ぶから手伝ってねという呼びかけもあった。 お茶会の先
ガバメントクラウドファンディング(GCF)で被災地を応援 cha_chan 2021.04.13 4 1,499 1 今年で10年を迎えた3.11。 自分に何ができるかと考えていたとき、たまたまGCFという仕組みを知りました。 GCFとは、ガバメント-クラウド-ファインディングの頭文字をとったもので、一言で言うと、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングです。 ふるさと納税という
はまってかだって高田のプチツアー hometown_of 2017.04.19 4 1,486 0 出発地点の陸前高田市コミュニティホール前には20人近い人が集まっていた。今日は町歩きのプチウォーク。晴れているのにぱらっと小雨がぱらつく、変化しやすい春らしい空模様だったが、「大丈夫だぁべ」といざ出発。 「もし歩けなくなったら、キクチさんが背負ってくれるって
お返事は「ウン、冷え込んできたヨ」 iRyota25 2016.11.25 4 1,461 0 その翌日、岩手県はひどく冷え込んだ。 お世話になっている仮設住宅の自治会長さんの奥さんとすれ違う時に、寒いですねと挨拶したら、「ウン、冷え込んできたヨ」と言われた。 文字ではうまく伝わらないかもしれないけれど、南の地方からやってきた人間に、これから本格的に寒
待ち遠しい今年の実り「たかたのゆめ」 iRyota25 2016.09.12 4 1,460 0 この8月以降、台風や大雨に繰り返し見舞われてきた東北で、お米の実りが始まっている。陸前高田市横田の水田でも、震災後に生まれたブランド米「たかたのゆめ」が、粒ぞろいの実のたくさん詰まった穂を垂らすようになってきた。 「たかたのゆめ」は震災後、陸前高田の気候に合
3月11日、朝の風景 hometown_of 2017.03.11 1 1,441 0 3月10日の次の日は11日。当たり前のことなのだが、気持ちがざわざわするのはなぜだろう。 式典会場の大きなテントの向かい側、コミュニティホールに掲げられる旗が半旗だった。毎朝9時に掲揚される3つの旗。今朝、その旗を掲げた人は何を思ったことだろう。 コミュニティホー
三島から経由してマスターに託したもの hometown_of 2017.04.14 2 1,390 0 3月末に開催された手芸の展覧会で、展示場所を少しだけ借りて、三島の仲間からお預かりしたクラフト作品を飾らせてもらった。 「静岡県三島市の佐野比呂子さんが作ったアイデア小銭入れです。平行四辺形に切った革をスナップで止めて三角形にしています。小銭入れにもいいし、
3月13日、陸前高田で震災写真展が始まる hometown_of 2017.03.17 3 1,377 0 コミュニティホールのエントランスでは、語り部の釘子屋さんによる震災写真展が始まり、訪れる人が写真に見入っていた。 釘子明さんは言う。「陸前高田の人は震災を忘れてしまっている。外の人たちよりもむしろ、被災した人の記憶が風化している」と。 震災当日の写真、避難所
陸前高田の月が見ている iRyota25 2016.06.21 4 1,364 0 国道45号線沿いの旧道の駅タピック45。14.5メートルの津波に襲われた場所を月が見ていた。14.5メートルの表示を斜めに照らすように。 あの日から月が2000回近くもめぐった夕べ。 月は陸前高田のこの場所だけでなく、日本中、そして世界中のどの場所でも等しく同じ数だけめぐり