今回はこれまでと違うタイプのまちがいを立て続けに見つけました。
Only You Can Rock Me
かつて日本公演で「ライブの途中で怒って帰っちゃった」などの逸話も残るマイケル・シェンカーも今や67歳。奥様は日本女性だそうです。
文中では「弟のルドルフ・シェンカーと」となっていますが、マイケルの方が弟で、ルドルフはお兄さんです。
私事ながら、スコーピオンズ(マイケル脱退後)の「BLACK OUT」という曲が「生まれて初めて聴いたヘヴィ・メタル」でした。その初っ端であるイントロの、ルドルフによる重厚かつメタリックなリフが腹にガツンと来て最高です。
Back In Black
「最も売れたロックアルバム」といわれるAC/DCの「BACK IN BLACK」。アルバムタイトルにもなっている同曲のイントロ、マルコム・ヤングとアンガス・ヤングの兄弟が奏でるのは「ロック史上に残るカッコいいギターフレーズ」のひとつだと思います。
半ズボンのスクールボーイ姿でおなじみなのがアンガス・ヤング。記事では「兄のアンガス」となっていますが、お兄さんはマルコムの方。弟がアンガスでガス。
冒頭のシェンカー兄弟の件もこちらヤング兄弟の件も同一特集内の記事にありました。兄とすべきを弟と、弟とすべきを兄とまちがえるなんて原文はどうなってるんでしょう?
ちなみにどちらの兄弟も「リードギターは弟。リズムギターがお兄ちゃん」です。「なんかわかる」感じですね。
The Matrix Reloaded
この記事を見たのが上の2つの記事を見た翌日ぐらいだったので「ぷぷぷこっちはそもそも性別が違ってる…最初のマトリックスしか見てない俺だって『ウォシャウスキー兄弟』ぐらい知ってるもんね」と思ったのですが、調べてみると
・2008年、兄ラリー(のちに「ラナ」)が性別適合手術を受けて「ウォシャウスキー"姉"弟」に
・2016年、弟アンディ(のちに「リリー」)が性別適合手術を受けて「ウォシャウスキー"姉妹"」に
なっていたそうです。記事は正しかったんですね。
川の流れのように月日は過ぎて…近年シェンカー兄弟は不仲説が囁かれ、マルコム・ヤングは残念ながら2017年にこの世を去っています。
ウォシャウスキー姉妹はコンビを解消し、最新作「マトリックス レザレクションズ」は姉のラナが手がけたそうです。諸行無常です。