娘が小学校2年生の頃、「髪の毛を伸ばしたい」と言ってきました。
七五三のためにロングヘアにしたことはあったのですが、髪を洗ったり乾かしたりする大人の手間がかかるために、ずっとショートにしていたんです。
ただ、髪を伸ばしたい気持ちを大人の都合で却下するのも可愛そうだなぁ。。。
と思っていたところ、ヘアドネーションを知りました。
ヘアドネーション(英: Hair Donation)とは、小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動。
娘には「病気で髪の毛がないお友達にかつら(ウィッグだと娘に理解できなかったので)を作ることができるんだけど、そのために髪の毛を伸ばすのならばいいんじゃないかな」と伝えました。
大人が納得するための理由を見つけたようなもの・・・。
とはいえ手間だと思いながら過ごすよりは、誰かのためにやっていると思えば前向きに取り組めるんじゃないかと思ったんです。
動機が不純で申し訳ないのですが・・・。
髪の毛を伸ばしてみた
2年生の9月ころにはショートだったのですが、2年半で腰の位置まで髪の毛を伸ばしました。
思っていたとおり、髪の毛を洗うのも乾かすのもめちゃくちゃ面倒くさい。
4年生になってからは洗うのは自分でやっていましたが、乾かすのはお祖母ちゃんがやっていました。。。
カット!
ヘアドネーションをやることは当初から美容師さんにも伝えていたので、切り時なんかも相談して3月末にカットすることにしました!
まずはバサバサな毛先を揃えます。
髪の毛を小分けにゴムで結わえます。
まとめて1本にした髪の束を切るのは難しいので、小分けにしているそうです。
娘の髪の長さは40cmほどだったので、ヘアドネーションに必要な31cmはクリア。
ウィッグを作る際は、皆様からご寄付いただいた髪の毛に専用液でトリートメントを施し、その後いくつかの工程を経て、二つ折りにした毛髪をベースの生地に植毛していきます。
31cmの髪の毛でしたら、半分に折って約15cmの長さで植えます。
15cmというのは、植毛した時に髪の毛が寝る最短の長さです。15cm以下ですと髪の毛が立ってしまい、ヘアスタイルの維持ができません。そのため、フルウィッグを作る時には、31cm未満の髪の毛は使うことができないのです。
また31cmの髪だけでは、女の子用のウィッグは作ることができません。
31cmの髪の毛だけでは、長さが15cm程度のフルウィッグとなり、多くが男の子用になってしまいます。
女の子用のウィッグは、40cmや50cm以上といった長さの髪を、6対4または7対3程度で折り返し、31cmの髪の毛と取り混ぜながらウィッグを作ります。1台のフルウィッグを作るためには、約30人分の髪の毛が使われます。
ばっさりとカットして、6本の髪の束になりました。
ここから1本にゴムで縛って完成です。
娘はバッサリと切った髪型も気に入ったようです。
「髪の毛洗うのが楽そう~。楽しみ~♪」とのことでした。
髪の毛を送ろう!!
ヘアドネーションを日本国内で行っている団体は4つあるようです。
娘には事前にこの4団体のホームページを見せて、自分で選ぶように伝えておきました。
娘が選んだのはNPO法人HERO。
理由を聞くと「東日本大震災で活動していたから」とのことでした。
早速レターパックを用意して、宛名も娘が書きました。
今回細かくはご紹介していませんが、ヘアドネーションを送る際は守らなければいけないルールがいくつかあります。
せっかく時間をかけて伸ばした髪が、ルールを守らなかったばかりに子どもたちのために使用してもらえないのは非常にもったいないです。
寄付する団体のホームページに書かれたルールをしっかり読んで送りましょう。
まとめ
2年半がかりの娘の髪の毛寄付もようやく一区切り付きました。
ヘアドネーションの存在自体知らなかった私としては、娘のおかげで困っている子どもたちの存在を知ることが出来ました。
毎日のことですし31cm以上髪を伸ばすのは面倒ではあるのですが、これからも出来ることから取り組んでいければと思います。