海を守るための6Rとは?

例年より遅れているものの、静岡県の梅雨明けまではあと少し。
明けた後はいよいよ夏がやってきます。

夏と言えば海ですね。

海に面している範囲が広い県内。毎年夏の海には多くの人が訪れます。今年は新型コロナの影響により、利用制限が課されたり、イベントが中止になったり等の変化が予想されますが、海水浴、釣り、マリンスポーツ、バーベキューなど様々な楽しみ方があることには変わりありません。

6R県民運動

先日、県全体で取り組んでいる海のある運動を知りました。

世界中で問題になっている海洋プラスチック。静岡県の海も例外ではありません。

日用品などのゴミにはプラスチック製品が混じっており、排水溝や川岸に捨てられたものが強風や大雨が生じた後、水に流され海へと到達。最終的に海岸へと漂着するのです。

自分自身、幼少期から河口付近の地域に住んでいたこともあり、川の下流、海岸はともに歩いて数分の距離でした。今から十数年前の記憶ですが、川に何らかのゴミが年中浮遊していましたし、海釣りに行けばよくゴミが釣れました。海岸にもゴミが散乱していることもありました。その時はプラスチック容器、発泡スチロールの破片が多かったと思います。

これらのゴミが捨てられた状態でそのまま残ってしまうとどうなるでしょうか。

外に出しっぱなしの洗濯ばさみからもわかるように、プラスチックは紫外線や雨によって劣化し、割れてしまったり、状態が悪ければ粉々になってしまうことも。やがて小さなプラスチックとなり、海流に戻されることで海洋生物の誤食を引き起こしてしまいます。

そのような事態にならないために、プラスチックごみ防止の合言葉があります。

“REDUCE(リデュース)”
ごみを増やさない工夫
マイボトル・マイバッグ

“REUSE(リユース)”
資源の再利用
フリーマーケットなど

“RECYCLE(リサイクル)”
分別して再び資源として利用

引用元:TOP|静岡県海洋プラスチックごみ防止6R県民運動

これまで広く知られるいわゆる環境の3Rがありますが、そこに新たな3Rが加わりました。

“REFUSE(リフューズ)”
レジ袋などの使い捨て
プラスチックをことわぁーる

“RETURN(リターン)”
ごみの持ち帰り
店頭回収の利用

“RECOVER(リカバー)”
清掃活動への参加

引用元:TOP|静岡県海洋プラスチックごみ防止6R県民運動

行政だけでなく、企業、団体、個人が一体となり、6Rの実践を目指しています。

出たゴミはきちんと持ち帰る、そもそもゴミを出さないように使用を断る。こうした小さな心掛けが重要であることを再認識できます。

地元の住民として、これまで地域で行う行事以外は海岸を掃除したことはありませんでした。砂浜で遊ぶ気にもなれず、人に勧めることもありませんでしたが、今となっては海岸や川岸が少しでもきれいになってほしいと思います。

汚染を防ぎ、海や川の生態系を守るためにも、プラスチックを含めたごみ問題に対して、できることを取り組んでいきたいですね。