先日、私が住む掛川市にて『ごみ処理非常事態宣言』が発令されました。
6月5日から2ヶ月間、家庭のゴミ出しについて一部排出制限が課されることになりました。
なぜ急にこのような宣言が出されたかと言うと、新型コロナウイルスの外出自粛の影響等で可燃ごみが増え、焼却炉に負担がかかり故障してしまったから、とのことです。
掛川市によりますと、新型コロナウイルスによる外出自粛の影響もあってか、家庭ごみがふだんよりたくさん出されたうえ、古い布を資源ごみとして回収している民間業者が休業し、可燃ごみとして施設で処理するなどしたため、焼却炉に負担がかかり、5月末に相次いで故障したということです。
掛川市は「ごみ減量全国第2位」の街
実は掛川市は環境省が実施している一般廃棄物処理事業実態調査で、「1人1日当たりのごみ排出量」で、6年連続で少ない方から全国第2位(人口10万人以上50万人未満の都市の部)となっています(平成31年時点)。
過去には2年連続で全国1位となった年もあり、全国でも有数のごみ減量に力を入れている街です(ちなみに市役所に行くと、入り口のところに大々的に横断幕でこのことがアピールされています)。他県などから引っ越してくる人が、掛川市のごみ処理ルールのあまりの細かさに戸惑うという話も聞きます。
掛川市のごみに対する取り組みはかなり本格的で、「ごみ減量大作戦」という独自の取り組みを推進していて、具体的には以下のような取り組みをしています。
・ごみ排出の巡回指導と分別説明会
・指定袋の記名制
・搬入時検査と排出事業所への分別指導
・剪定枝の地区回収・資源化
・古紙回収の民間活用
・大型小売店との協定締結によるレジ袋有料化
・廃食用油のBDF化
・生ごみ処理容器の普及
またクリーン推進委員制度というものも存在し、自治区・小区ごとに1名以上クリーン推進委員を設置しなければなりません。
クリーン推進委員の任期は1年で、地域のごみの分別、減量、再資源化、排出マナー等に関する啓発指導のほか、年に数回、市の研修会やごみ処理施設の視察も行います。
私も数年前クリーン推進委員を経験しましたが、このクリーン推進委員は持ち回り制で大抵の世帯が経験することになるため、市民全体のごみ削減に対する意識が高い理由はここにあるのではないかと思います。
そんなわけで、ごみの排出量はすでにかなり少ないのですが、一時的とはいえ更にごみを減らすよう意識していかなければなりません。
我が家のごみ減量対策
非常事態宣言が出されてしまったのをきっかけに、あらためて我が家でもこれまで以上にごみの排出量を減らす方法を検討することにしました。
我が家の可燃ごみは、生ごみが大きな割合を占めます。可燃ごみを減らすには食品ロスを減らすのが効果的です。
当たり前のことですが、
・作り過ぎない
・食べないものは買わない
これを今一度徹底していこうと思います。
あとは、雑紙とビニールの分別を徹底します。雑紙はパッケージによく使われています。細かいですが、きちんと分別すると一週間で小さなゴミ箱一杯分くらいになります。この2つは無料でリサイクルできるものなので、微々たるものですが家計の助けにもなります。
生ごみも野菜の切れ端などの水分が少ないものは、出来る限り土に還えすように心がけ、更にごみの減量に繋げて行きたいと思います。
野菜などの植物は、根から地中の栄養を地上に取り出しています。地上に取り出された栄養は、葉が地上に落ちて分解されることで、栄養としてまた土に還ります。生ごみや落ち葉、雑草などを処理して堆肥として使う、いわゆる「コンポスト」の設置も検討しています。
まずは目に見える目標として、現在週2回出している可燃ごみを、週1回に減らし、さらにゴミ袋の容量を30リットルから20リットルに変えていきたいです。