夏の奇祭!「三井ビルのど自慢大会」を知っているか

先週、高円寺が阿波踊りを控え、九段下がみやぞんのトライアスロンを控えて盛り上がりつつあった頃、新宿西口ではディープなイベントが開催されていました。

筆者も何年か前からtwitterでチラチラ見ていて「いつか行きたい」と熱望している「夏の奇祭」、それは「新宿三井ビルディング会社対抗のど自慢大会」です。

新宿三井ビルの竣工は1974年。西口の超高層ビル群の中でも先駆け的なあの黒いビルに入居している会社が、なんと予選・決勝を3日間にわたって戦う熱い暑いカラオケ大会が開催されているのです!

なんと44回目。ポスターも熱い。

会社員のフジロック

場所は新宿三井ビル地下のオープンな空間「55HIROBA」。ステージも照明も音響もガチのプロ仕様。50組ほどの参加チームの中から2日間の予選を勝ち抜いた20組が8月24日(金)の決勝に臨みました。

予選2日間も決勝も「平日」で「18時から」。さすが都内の一等地に事業所を構える企業は「働き方改革」が進んでますね!

観覧はビルに関係ない一般の方でも自由にできて無料。最高かよ。

松山千春「恋」損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社

毎年松山千春をクリソツに歌い上げる(が、途中で仕掛けあり)レジェンド。「ミスター三井ビルのど自慢」は北東京支社長だそうです。

紙吹雪は元・企業秘密

過剰なまでに飛んでくる紙吹雪は、各オフィスでシュレッダーされた書類。機密保守のため非常に細かく裁断されているので、歌い手やダンサーの鼻やノドの奥に貼り付いてしまうそうですよ(笑)。

ささきいさお「宇宙戦艦ヤマト」株式会社マクロミル

「マクロミル」という名前も宇宙戦艦っぽく思えてきました…。

風通しがいいのど自慢

ちなみに

・パフォーマンスにからめて自社の宣伝行為をすることは厳禁。
・決勝で3位以内に入った出場者は殿堂入りし、その後5年間は出場できない。

のがルール。会社対抗ではあっても「純粋に歌やパフォーマンスを楽しむ」ことと「マンネリを防ぐ」ことが徹底されているのです。

安室奈美恵「TRY ME~私を信じて~」三井不動産レジデンシャルリース株式会社

うん、信じる。リース契約する。

大黒摩季「熱くなれ」株式会社ジャパンネット銀行

優勝はこちら。ハイトーンヴォイスとキレッキレのダンス。これからの銀行はこうです。

夏フェスの〆は西新宿

カルビーはこの大会にエントリーするために事業所を新宿三井ビルに移転したそうです(残念ながら予選落ち)。

歌っているのも踊っているのもみんな新宿三井ビルの中で働いている会社員です。なんてビルだ!ジャンルはちょっと違いますが、渋谷陽一さん…いや、伊藤政則さんにレビューを書いて欲しいぐらいですね。

わたしも絶対にいつか生で見に行って、ビールをぐいぐい飲りながら熱いパフォーマンスに酔いしれたいです。三井ビルに知ってる人ひとりもいないですけど!