ひい君、よこはまの おじさんです。
せんじつは おわかれかい おつかれさまでした。
2日かん ながいじかんを よくがんばりました。
それにしても おじさん あまりのきゅうなできごとで ほんとうに びっくりしたよ。
おばさんから れんらくをもらったとき、しばらくなにをはなしているのか りかいできなかったもの。
おわかれかいの 1日めに かいじょうにはいったとき そのばにいる ほとんどの人が ひい君との おわかれがつらくて ないていたよね。そこであらためて ああ、やっぱり ほんとうの はなしなんだって おもったんだ。
あの日の 1しゅうかんごには そつえんしきで その2しゅうかんごからは いよいよしょうがっこうに かようはずだったから、かいじょうには ぴかぴかのあおいランドセルと ぼうしがかざられていたね。
ランドセルをしょっている ひい君の しゃしんも みたよ。すごくにあってた。
うまれたばかりの いもうととの しゃしんもみた。きみのパパ、ママが「したのきょうだいができて ちょっとおにいさんになってきた」といっていたけど おじさんも しゃしんをみて そうおもったよ。すうかげつあわないうちに きゅうにかっこよくなったよね。
それにしても おじさん、あんなに たくさんの ひとが さんかする おわかれかいは はじめてみたよ。ひい君は ほんとうに たくさんのひとに あいされていたんだね。
おじさんは さいしょから さいごまで なきどおしだったけど、とくにつらいばめんが 2つあったよ。
ひい君がおもちゃとおかし、それに おはなでいっぱいの はこのなかにねていて、そのはこに ふたをされる ちょくぜん。それまで しゃんとしていた きみのママが おばあちゃんに「がまんすることないんだよ」といわれたつぎのしゅんかん おおつぶのなみだをながして きみをながいじかん ぎゅっとだきしめていたところ。
それと べつのかいじょうにいどうご、つめたいてつのとびらのむこうに ひい君がねむるはこが 入っていくときだ。あのつよいつよい(ひい君はちょっとこわかったかな?)きみのパパが かたをふるわせて みおくってるすがたをみるのは とにかくつらかった。ふたりがどれだけ ひい君のことを あいしているか しっていたからね。
2日かん パパもママも2人のおにいちゃんも、ほんとうにりっぱだった。おわかれをしにくる ひとたちを みんなでむかえて、ひとりひとりに おれいのことばをかけていたね。ほんとうはひい君のかぞくが いちばんつらいのに ぐっとこらえてがんばってた。
おじさんも「おいそがしいところ とおくから すみませんでした」ってきみのママに あやまられちゃったけど、こんなときにも しゅういに きをくばれる きみのかぞくは ほんとうにすごいとおもった。
でも こんなときは むりしないで ほかのひとのことなんかきにしないで ひたすらないてもいいんじゃないかな。おじさんはそうおもう。
じつは あれから 3しゅうかんちかくたつけど ずっとかんがえていることがあるんだ。あのじき、じゃがいもの たねいもを うえるために じっかにかえろうと おもっていたんだ。あの日にもかえることを けんとうしていたんだけど ちょっといろいろ ようじがあって いけなかったんだけどね。
でも、もしあの日におじさんたちが じっかにかえっていたら きっと きみのうちにもあそびに いったとおもうんだよね。 そうしたら きみは きんじょの いけに あそびに いくことも なかったかもしれない。いまさらかんがえても どうにもならないんだけど どうしても かんがえちゃうんだよ。なんでかえらなかったんだろうって。おじさんも きみのことが だいすきだったからさ。
きみのパパ、ママがひい君にあてたてがみに「パパ、ママとよぶこえも いっしょにすごしたじかんも すべてが だいじな たからもの」ってかいてあったように しばらくおわかれだけど これからも ひいくんのずんぐりむっくりした かわいらしいたいけい、きみのまぶしいの えがおは きみのパパ、ママ、2人のおにいちゃんの、そしていもうとの たからものでありつづけて こころの ささえに なっていくんだね。
どうか きみのさいこうのかぞくを みまもっていてください。
あと、うちのこどもたちにも やさしくせっしてくれて ほんとうにありがとう。
また、ちかいうちに きみのうちに うかがおうとおもいます。
よこはまのおじさんより
ついしん
「しんでん」のおじいちゃんには もうあったかな。きみのパパが ほんとうの おとうさんのようにしたっていた ぼくの ぎりの おとうさんです。
こっちにいるときは うちの こどもたちに あえなかったから はつまごのようにかわいがってくれるとおもうよ。
ごはんをたべるじかんが すごくながいけど つきあってあげてね。くいしんぼうの ひい君とは きっときがあうんじゃないかな。