1月30日に総務省が発表した「家計調査」によると、2017年の「世帯あたりのぎょうざ購入額」で栃木県の宇都宮市が第1位に。4年ぶりに浜松市を抜いて日本一に返り咲きました。
この「家計調査」に関しては毎年ぎょうざばかりが話題になりますが、発表されたデータに「ぎょうざランキング」的なまとめがあるわけではありません。
調査対象家庭が支出したさまざまな項目の中のひとつとしてぎょうざがあり、その数字を対象都市別に比較して初めて順位がわかります。
ちなみに1月30日に発表されたのは「2017年12月」の単月データ。月々のデータは毎翌月に発表されているものの「年間合計額」が発表されるのは例年2月中旬。
さらにことしはそれが3月上旬になるそうですから、1月30日の時点で順位が判明しているということは「誰かが自主的に集計してくれた」ことになります。「ぎょうざ日本一の町」に対する関心の高さがうかがえますね。
外食は入っていない&大きな都市だけ
ただしこの調査の中にある「ぎょうざ」の定義は「スーパー等で販売されている生ぎょうざ、焼きぎょうざ及びぎょうざテイクアウト専門店のテイクアウトを含む。ぎょうざの冷凍食品、中華料理店やぎょうざ専門店等のテイクアウトは含まない」となっています。
つまり「ラーメン屋さんやぎょうざ屋さんで食べた」とか「ぎょうざ専門店でテイクアウトした」金額は入っていないのです。どうせならこれも対象にした「真のぎょうざ好き日本一」を知りたいですね。
さらにこの家計調査、実は対象となっているのが「都道府県庁所在地と政令指定都市だけ」。もし人口の少ない小さな町で「ウチの町は全員が毎日三食ぎょうざ食ってるぜ」というところがあってもランキングには表れてこないのです。我こそは、という町があったら名乗りをあげてほしいですね。
参考までに、昨年(2016年の家計調査で)個人的に興味があって集計したランキングを載せておきましょう。
ラーメン
「一般外食」のうち「中華そば」の1世帯あたり支出金額
1位…山形市(16,613円)
2位…新潟市(13,587円)
3位…盛岡市(11,563円)
ラーメンは寒いとなおさら美味しいですもんね。なのに札幌市がわずか6,357円というのは意外です。
すし
「すし(外食)」の1世帯あたり支出金額
1位…岐阜市(22,732円)
2位…宇都宮市(22,150円)
3位…金沢市(21,900円)
岐阜市と宇都宮市はともに「海なし県」。海が遠いのでコストが高くなってしまうのでしょうか。金沢市は高級店も多いでしょうけれど、回転寿司がすごく美味しくてびっくりした経験があります。
清酒とワイン
「清酒」の1世帯あたり支出金額
1位…秋田市(10,360円)
2位…新潟市(9,894円)
3位…福島市(9,671円)
新潟の居酒屋って日本酒が安いんですよね…調子に乗って撃沈した経験があります。
「ワイン」の1世帯あたり支出金額
1位…東京23区(7,157円)
2位…横浜市(6,877円)
3位…川崎市(5,878円)
おしゃれなワインはおしゃれな青山や元町や武蔵小杉でおしゃれに飲まれているのでしょう。産地として有名な山梨県、長野県は甲府市が4,822円、長野市はたったの1,702円でした。
さきほども書きましたがこちらは2016年のデータをもとに調べたものなので、最新版は順位の変動があるかも知れません。
もちろんこの結果も対象は「政令指定都市と県庁所在地だけ」です。「オラの町は蛇口をひねるとラーメンが出るほどラーメン好きだで」「ウチの町は昼間から全員べろんべろんだ」などのローカル情報、お待ちしています!