中島らもワールド炸裂
中島らもさんに興味をもっていたけれど、一度も本を読んだことがなかったので手に取りました。
かわいらしい題名は、テングダケ(毒キノコ)の学名だそうです。
この本は作者自身のドラッグ体験記や、話に聞いただけのものまで書かれたドラッグエッセイです。
今まで自分の知ることのなかった、というより怖くて近づかなかったドラッグに関する情報が書かれています。
薬物依存のお話は希望の見えない感じが個人的にはあまり好きではありません。
しかし作者の中島らもさんは、自分の身に起こるさまざまな中毒症状のなかで、俯瞰して状況を冷静に文章にしているせいか、深刻なはずなのに何だかおかしく感じてしまいます。
中島さんの独特な雰囲気が好きな人は、楽しめると思います。