そばにある。それを信じて。

北海道の山おくで7日間も行方不明になっていた大和くん。

生きていてくれてありがとう。

君は絶対に生きていると信じていたけれど、
一日また一日とすぎるたびに不安だったんだ。

でも君は生きていた。
キセキは起きるんだって、涙が止まらなかったよ。

山でひとりになってしまったときはこわかったね、つらかったね。
ひとりぼっちでよくがんばった。

ぼくは、大和くんと同じ7才のときに「いのち」を捨てられたことがあるんだ。

けれどこうして生きている。

親だって人間だ、まちがえるときもあるんだよ。
まちがえてこうかいしたり、しっぱいするときがあるんだ。

じぶんのいのちが消えそうになった日のこと、
その悲しみはなくならない。

けれどその悲しみのさきには、いろんな人の「いのち」の大切さが見えるんだ。

神さまに生かされたいのちだからこそ「ひと」のやさしさにきづくんだ。

テレビやインターネットでおとなたちは、
君のとおいところで自分勝手なことを言うけれど、それもやさしさなんだよ。

真実はひとつだけだ。

そばにある。それを信じて。

君は生きている、それがすべてなんだよ。