ここは熊本市東区戸島本町。戸島山の本殿に続く参道の入口、戸島神社の鳥居。
しめ縄や飾り竹の残欠が痛々しい。
[熊本大地震]説明がつかない烈しい破壊
足元に横たわっていたのは鳥居の上に横に渡される「笠木」と呼ばれる部分。
どうしてこんなふうに破壊されてしまったのか。言葉を失う。思考が停止してしまう。
熊本県のWebによると、この鳥居は「大正3年天皇の御大典記念に建てられたもの」とのこと。神社の創建は不詳ながら寛文7年(1667年)の古文書にその名が登場するという。おそらくもっとずっと古い歴史ある神社に違いない。
「貫」と呼ばれる鳥居の二段目の横木が新しいところを見ると、集落の人々に大切に守られてきた神社だと見受けられる。
それにしても、どうしてこのような形に破壊されてしまったのか。
人々のこころの拠り所の復旧を祈るばかりだ。