4月22日は、新幹線鉄道開業50周年の記念100円硬貨の引き換えが始まる日。
しかーし、昼休みに会社の近くの郵便局に駆け込むと、「もう終わっちゃった、ごめんなさいね」とあっさり売り切れ状態。がーん!
それでも諦めずに近所の銀行に行ってなんとかゲット!
しかーし、この銀行では5種類のデザインがあるうちの「東海道新幹線」の分だけしか取り扱っていなかったのでした。(うれしいけど、やっぱりショック…)
銀行での記念硬貨の交換って、「ちょっと両替お願いしま~す」って感じの簡単なものではなくて、両替用の用紙に住所氏名連絡先まで書いて窓口に出してっていう、けっこう大変な手続きが必要なのでした(1人2点限定だから、全部で200円の両替なのに…)。
かくして受け取った2枚の100円硬貨。あれ、ちょっとなんだか小さいし軽いんじゃ…。それに何となく、言っちゃ悪いけどゲーセンのコインみたいな感じ…。
はっきし言ってデザインにキレがないし、彫刻も甘い。こんなんで大丈夫なんすか…
しかーし、調べてみて驚いた。
新幹線記念100円硬貨の直径は22.6ミリメートル。重量は4.8グラム。材質こそ若干違えど1967年から流通している普通の100円玉(デザインは桜の花)と寸分違わない硬貨だったのだ。その上、新幹線100円玉は桜の100円玉とは異なり「クラッド貨幣」と呼ばれるものだった!ところで、クラッドって何だ~??
クラッド【clad】動詞clotheの過去形・過去分詞。着た、覆われたの意味。転じて金属を被せる、あるいは2種類の金属を圧着したもの。
桜の100円玉は銅とニッケルの合金(融かして混ぜたもの)だが、新幹線100円玉は銅とニッケルを猛烈な圧力をかけて一体化したものだったのだ。その密着度合いは原子の分布が混ざり合うほどで、「メッキのように剥がれることがない」のが最大の特徴だというではないか!
メッキが剥がれる……。
偉~い人やテレビに出る人たちのメッキが剥がれてしまうことが頻発する今日このごろ。「新幹線鉄道開業50周年記念百円クラッド貨幣」は、「人間もかくあれかし」と体を張って示してくれる存在なのであった。
そう、そうだ!少々見かけやデザインが悪くても、決してメッキが剥がれない本物。まだどこかの銀行には残っているかもしれないから、興味のある人は走るのじゃあ~。
新幹線鉄道開業50周年記念百円クラッド貨幣の関連ページ。山陽・東北・上越・北陸のデザインも掲載!
新幹線100円クラッド硬貨が自動販売機で使えるかどうかは、こんど実験してみます。けっこう勇気がいるかも…。