陸前高田の友人はベルトコンベアのことを「コンビナート」と呼ぶ。昼間もたしかに巨大プラントを思わせるが、ライトアップされた夜の姿は「まるで工場夜景」だとも。
年末に何度か訪れた時には、日曜日だったり年始休暇中だったりで、稼働中のベルトコンベアを見ることはできなかったが、ついに先日、ライトアップされたコンビナートとの対面が実現。
ぼけぼけ、ブレブレではありますが、写真でご紹介。
盛土を中継する施設の照明と、ベルトコンベアのラインの照明。照らし出されたベルトコンベアのカバーの隙間から、続々と送られていく盛土の姿がちらっと見える。ライトアップという意味もあるかもしれないが、稼働中だから電気を点けているということでもあるようだ。
この時、時計は午後7時過ぎを差していた。工事には巻きが入っている。ベルトコンベアは遅くまで動き続ける、土曜日も祝日も。
稼働中だから砂埃もすごい。国道沿いのガソリンスタンドで給油していたら、海岸近くの強風とともに砂塵が全身に吹き付けてくる。まるでサンドブラスト。皮膚が削られるような痛さ。(ベルトコンベアからの砂埃なのか、かさ上げの盛土からのものかは不明)
たとえ砂塵に打たれても、この景色は一見の価値あり。次はちゃんとしたカメラと三脚か一脚を持って来ようと思った次第。
陸前高田の町を見下ろす「みんなの家」のところから、ベルトコンベアーの夜景をスマホの望遠で。ピンボケながら、コンビナートの下の方が手前側の盛土で隠されている。
町を新しい姿に復活させていくための光。さまざまな想いや感情が向けられているであろう明かり。夜の陸前高田の町にライトアップされたコンビナートが浮かび上がる。その姿はたしかに美しい。だけど、それだけじゃない。