ニュース解説等でこれまで「あまりにも中立的」な発言が多かったNHKの水野解説委員ですが、今日のニュース解説で鹿児島県の川内原発に原子力規制委員会が示した容認との方向性に対して、明確な疑義を唱えました。
この人を、日和見の解説者だと思ってきた自分の不明を悔やみます。
彼は原子力規制委員会が示した容認の方針に対して、火山災害への対応と避難の問題を中心に疑問点を提示していました。
途中で声を詰まらせていたとかいろいろ言いようはあるでしょう。国谷さんのことがあった直後だから、なおのことだと思う。
しかし彼は最後まで言うべきことを言いきった。ぴったり時間内に。
原発問題については、赤い縁のメガネをかけたゲストと称する人が出てきた後の後継者かと思っていたことについて謝罪したい。
公の規制委員会が結論を出し、今後は再稼働に向けて動くであろう時に、その判断に対して疑義を呈した水野解説委員に、エールを送ります。
報道メディアが会社単位、組織単位で動いている印象はたしかに色濃いですが、個人として「立とう」とする人の心根を自分は応援するものです。
水野解説委員に自分は最大限のエールを送ります。
(まだ発言直後のせいか、NHKのホームページに解説記事の記載はありませんが、見つけ次第追加アップします)
この解説が変更なく記載されるかどうかに、公共放送のレゾンデートルがかかっているかもしれません。すでに見切ってしまったキャスター、やっぱこの状況ヤダなってキャスターがいることが、表情を見ていると伝わってきますからね。
2014年7月17日未明
文●井上良太