実食!復興支援カップ麺「熊谷×黒船 担々麺」

先日ご紹介した、東北復興支援のカップ麺「熊谷×黒船 担々麺」が、ついに今週月曜日、明星から発売されました!

発売後、職場と同じビルに入居しているコンビニに行ってみました。しかし、取り扱っていないようでしたので、近所のスーパーに探しに行ってみると、

「ありました!!」

しかも、一番目立つところに陳列されています!

スーパーでは、ゴールデンゾーンと呼ばれている商品棚の特等席です。少し嬉しくなりました。

そして、今日の昼休み、職場で実食してみました。お味は・・・、

「うまい!!!」

まず、最初にそう思いました。「うまい」などと書くと、まわりにいる先輩方から、「グルメリポートで『うまい』などという直接的な表現はありえん!」と、叱責を受けそうですが、平凡な舌の私には、最初のひとくちを味わった瞬間に「濃厚なスープが、絡みつくような・・・」などといった言葉は思い浮かびませんでした。最初に感じたのが素直に「うまい」でした。

ただ、ひとくち目に感じたことだけ書いて終わりにすると、今度こそ、本当に叱責されてしまうかもしれないので、その後に感じた、味も簡単に書かせていただきます。

「熊谷×黒船 担々麺」のお味は?

まず、スープから。

同じ職場の方が、食べているカップ麺を見て、「うわっ、辛そう!」と言葉を発したのですが、そのようなことはなく、辛いものが苦手な人でも美味しく食べることができる、絶妙な柔らかい辛さです。

味は、トロっとした「まろみ」と、「コク」がうまいぐあいに混じわっており、先日、目にした新聞の記事に書かれていた、
「しっかりと酸味を効かせ、強いコクを感じる味覚に仕上げた」
「『大船渡 黒船』の代名詞となる“さんま節”のエキスを隠し味に使用して味のコクを底上げした」

などといった「本物のグルメリポート」で書かれているコメントが、妙に納得できるものでした。「味のコクが底上げ」とありますが、二段階波状攻撃で、後からさらにコクが染み出てくるかのようです。

具は、細切れのネギとチンゲン菜、そしてそぼろ状の小さな肉がおもいのほかインパクトがあり、マッチしています。

麺は中細麺を使用しています。半分ほど食べたあと、容器の写真撮影に熱中しすぎて、しばらく放置していたにもかかわず、再び食べてみると、しっかりとしたコシが残っていました。

麺は、なんでも「スーパーノンフライ製法」と呼ばれる明星食品独自の製法で作られたものらしく、「ノンフライめんの特長を最大限に引き出した『本物に近い食感』と油揚げめんの様な『湯戻りの良さ』をもつ画期的な製法」だそうです。

本物のコラボ商品!

今回のカップ麺、東北の名店と言われる2つのラーメン店によるコラボ商品です。
2店の店主は、復興支援の炊き出しで出会い、意気投合したということです。

店主のひとり、「中華食堂 熊谷」の熊谷成樹さんは、お店が津波で流されており、現在は仮設店舗で営業しています。発売にあたり、

「震災後、壊滅的な被害を受けた陸前高田のために、自分ができることをずっと考えていました。(コラボした黒船店主)岩瀬さんと出会うきっかけにもなった炊き出し支援の場で、自分が復興のために役立てることは、人々においしいものを食べさせることだと実感しました。」

引用元:明星食品 NEWS RELEASE

とコメントし、震災を風化させないためにも、たくさんの人に発売されたカップ麺を食べてもらいたいと語っています。

黒船店主・岩瀬龍三さんも、ご自宅が津波で流されまたしたが、震災直後に炊き出しを行っています。岩瀬さんは、

今のお客さんは被災者は勿論、全国のお巡りさんや行政の方々ボランティアの方々がほとんどと思えます。
この町に力になってもらってる方々になんとか安価でお腹一杯になってもらいたいです。

引用元:大船渡秋刀魚だし黒船店主のブログ:2011年05月12日

と言って、震災後しばらくの間は、利益を度外視して営業されていたようです。

今回発売されたカップ麺は、2つの有名店が単にコラボをしたというのではなく、実際に意気投合したお二人の関係が商品開発にも反映されているかのように、そろぞれのお店の味の良さが丁寧にカップの中に封入されている。そんな商品でした。

『明星 熊谷×黒船 担々麺』は、現在全国のスーパー、コンビニなどで発売中です!

参考WEBサイト

Text & Photo:sKenji