来月2月7日(金)、8日(土)に、福島県会津若松市で「会津絵ろうそくまつり」が行われます。
会津絵ろうそくまつりとは、会津の伝統工芸品の1つである「絵ろうそく」を、雪景色の中で灯すお祭りで、別名「ゆきほたる」とも言われています。メイン会場である「鶴ケ城」と「御薬園」を中心に約1万本のろうそくが灯されるお祭りです。
雪とろうそくの灯り
雪の中の灯りは、とても幻想的です。昔、雪の中に何百というロウソクを灯した光景を見たことがありました。夜の闇の中、柔らかいオレンジの灯りが揺れながら雪面を照らす光景は、まさに幽玄の世界です。私も同じようにろうそく用の小さなかまくらを作り、その中でろうそくを灯しました。かまくらからもれてくる、うっすらとしたオレンジ色の光は、寒さを忘れてしまうほど美しいものでした。真っ白な雪は、ろうそくの灯りを最も美しくみせる自然のキャンバスではないでしょうか。
「会津絵ろうそくまつり」では、灯りに和ろうそくも使用しているとのことです。
和ろうそくの明かりは、炎の形がたえず変わって荘厳な雰囲気をかもし出すのが特徴と言われています。西洋ロウソクとは異なる、和ろうそくの灯りと雪が作り出す幻想的な世界をぜひ一度見てみたいものですね。
会津絵ろうそくの歴史
絵ろうそくとは、日本古来のろうそくである和ろうそくに花などの絵を描いたろうそくのことです。会津の絵ろうそくの歴史について、会津絵ろうそくまつり公式WEBサイトには、下記のように記載されています。
会津絵ろうそくの歴史は古く、今から500年ほど前の宝徳年間、時の領主芦名盛信公が漆樹の繁殖栽培を奨励し、漆器の製造と共に、その実からは最上級の木ろうを採取し、ろうそくを作らせたことに始まります。本格的に作られるようになったのはその後で、蒲生氏郷公や保科正之公が会津の産業を発展させるため、漆樹の栽培を保護奨励し、漆やろうが多く生産されるようになってからです。
絵ろうそくは高級品であったために、神社仏閣への奉納や高級な贈答品など、主に上流社会で使われていたそうです。産地の会津では、婚礼など特別な時のみ使用されたほか、花のない会津の冬に、仏壇に供える花の代わりにも飾られていたということです。
イベント詳細情報
■会津絵ろうそくまつり ~ゆきほたる~
【日時】平成26年は2月7日(金)、8日(土)
17:30~21:00 (点灯式 17:00~)
※鶴ヶ城の夜間登閣は18:00~21:00(入場締切20:30)
【場所】福島県会津若松市 鶴ヶ城・御薬園
(会津若松駅・東山温泉・北出丸通り(西郷頼母邸跡付近)・七日町通り・
野口英世青春通り・大町通り・飯盛山・いにしえ夢街道・会津武家屋敷・
その他市内各所)
【入場料】無料
※鶴ケ城天守閣の登閣は除く(夜間登閣は大人400円、小人150円)
アクセス
メイン会場は「鶴ヶ城」と「御薬園」です。それぞれ、会津若松駅と七日町駅からバスが出ています。会津若松までのアクセスは下記の通りです。
■電車(東京駅~新幹線使用例)
東京駅→(東北新幹線/90分)→郡山駅下車(磐越西線/60分)→会津若松駅下車
※JR会津若松駅から鶴ヶ城まで、周遊バス20分(バス停:鶴ヶ城入口)
■高速バス
○東京方面
新宿駅新南口(代々木)→猪苗代駅→会津アピオ→若松駅前
[要予約・片道:2,500円~4,800円/往復:7,000円(子供半額)]
○仙台方面 (仙台から「鶴ヶ城」まで乗り換えなし)
仙台駅東口→電力ビル前→会津アピオ→若松駅前→神明通り→鶴ヶ城・合同庁舎
[大人:片道2,800円/往復 専用回数券5,200円(子供半額)]
○新潟方面
万代シティバスセンター→ 新潟駅前 →(中略) →会津アピオ →若松駅前
→神明通り →鶴ヶ城・合同庁舎前
[大人:片道 若松~新潟・大人(片道) 2,000円]
※停留所詳細・時刻表・お問い合わせ(会津バス 会津乗合自動車株式会社)
■自動車(高速道路)
東北道→東北自動車道→郡山JCT→磐越自動車道/新潟方面→会津若松IC下車
■飛行機
大阪(伊丹)/札幌/福岡/広島/名古屋→福島空港→リムジンバス→郡山駅
→磐越西線等
鶴ヶ城
参考WEBサイト
Text :sKenji