ブレスレットの色で店員に心理を伝える
少し前に見たニュースですが、渋谷ヒカリエに『見えない客の心を探る』スマイル・ブレスレットというシステムを導入している店があるようです。とある化粧品ブランド店の入り口には3色のブレスレットが置かれており、「ブレスレットをつけていただければ、お望みのサービスが受けられます」と書かれています。 3色のブレスレットと付け分けることで、客は店員に自分の心理を意思表示することができます。
白=「急いでいます」
ピンク=「自由に見ています」
緑=「カウンセリング希望」
という意味になり、店員「お客の望んでいることが色で明確に判断できるので、的確にサービスが提供できる」と言います。来店する人がブレスレットをする率は約半分で、そのうちピンク『自由に見ています』が6割を占めます。「買い物中に声をかけられると気が散る」「ゆっくり見ることができない」という理由が多いのではないでしょうか。
私もオシャレのプロであるアパレル店員さんに声をかけられるのは少しプレッシャーを感じます。私は「じっくり見比べて納得して買いたい」という気持ちが強いので、悩んでしまって選ぶのに時間がかかります。悩んでいるということは購入する可能性も高いので、店員としては声をかけてアドバイスすることで選択肢に対して決定打を与えたいという気持ちになるのでしょうか。
個人的に気になったのが白色の「急いでいます」という意思表示です。急いで買い物を済ませたい人がわざわざ白の腕輪をつけるのでしょうか?緑の「自由に見ています」と同じような意味になると思いますが、顧客の気持ちを細かく知るために心理を調査する目的があるのかもしれませんね。
職場にもスマイル・ブレスレットを導入してみてはどうだろう?
職場と言うのは人間関係が大切なので、コミュニケーションを頻繁に図る必要があります。しかし、自分が与えられた仕事に対してどんな状態で取り組んでいるのか、周囲の人間に伝えるのは難しいものです。自分の心理状態を腕輪の色で意思表示することで、社内スタッフの意識を的確に知ることができればコミュ力も高まるかもしれません。
青=「順調です。問題ありません」
黄=「分からないことが多く、指導を必要とします」
赤=「八方ふさがりです。助けてください!」
紫=「体調不良です。パフォーマンスが落ちます」
緑=「元気いっぱいです!今日は調子がいい!」
幾つか考えてみましたが、どうでしょうか。これは職場よりも学校の方が効果を発揮するかもしれませんね。生徒の理解度や精神状態が分かれば教師も指導しやすいでしょう。学校は職場とは目的意識が違うので意外な反応も起こりそうですね。調子がいいのに「体調不良」の紫を付けて教師を敬遠したり、調子が悪いのに「順調です」の青をつけて優等生を気取る生徒も出てきそうです。導入の方法は難しいと思いますが、他分野でスマイル・ブレスレットを活用するのも面白いと思いました。