今日はキスの日。日本で初めてキスシーンが登場する映画『はたちの青春』(佐々木康監督)が1946年の5月23日に封切られたことから記念日になったそうです。キスシーンといっても、主演の大坂史郎と幾野道子がほんのわずかに唇をふれ合わせただけでしたが、映画館は連日満員になったのだとか。
DVDでしか見てないのですが、テレビ番組でもしょっちゅう紹介される『また逢う日まで』(今井正監督・1950年)のガラス越しのキスもいいですね。久我美子の美しさが際立っています。最近の映画では、『ゴールデンスランバー』(中村義洋監督・2010年)で花火が上がった瞬間、青柳雅春(堺雅人)と樋口晴子(竹内結子)が交わす、体育座り&ヘルメット姿でのキスシーンも印象的でした。
だけどやっぱりキスシーンといえば、『ニュー・シネマ・パラダイス』(ジュゼッペ・トルナトーレ監督・1989年公開・イタリア映画)のラストシーンですね。アルフレードの死を知った大物映画監督サルヴァトーレ(トト)はシチリア島に帰郷し、彼の形見のフィルムを持ち帰る。そのフィルムは教会兼小さな映画館“パラダイス座”の映写技師だったアルフレードが、名作映画をつなぎ合わせたものだった。ローマに帰ったサルヴァトーレが試写室のスクリーンに見たのは、
キス、キス、キス・・・涙が止まらなくなるアルフレード。キスには人生がありました。