孤高のグルメ、万歳
ほかのどこにもない、まったくオリジナルの味で勝負している店がある。それさえおいしければ、ほかのメニューなんてなくてもいい。
大阪・堺市に「プノンペン」というラーメン屋がある。一生懸命頑張った猫ひろしが、「やっぱカンボジア代表にしない」と言い渡された今日この頃なんかよりずっと前から、そのカンボジアの首都の名を冠したラーメン屋さんは、そこにあった。
なんの説明もなくただプノンペンって書かれても。のれん業者もどんな気持ちで「プノンペン」と染め抜いたのか聞いてみたいが、のれんだけで既においしい名作だと思う。
で、ここは決してカンボジア料理店ではなく、あくまでもラーメンを出す店。注文するのは、この店にしかないオリジナルの味「プノンペンそば」だ。
横に置いたたばこの箱からこのどんぶりの大きさがわかっていただけると思う。
やっぱり東南アジア独特の、ナンプラー的な魚醤の香りがする。豚も分厚くて、食べごたえは満点。
この青菜は「杓子菜(しゃくしな)」というのだそうだ。青梗菜よりもう少し細めで、より青い味だった気がする。これがこのスープにはバッチリ合う。
この味をほかにどう表現しようかと悩んだのだが、答えは店の中にあった。
流行の新進気鋭系ラーメンとは一線どころかかなりの太線を画すこの味。堺へ行った際にはぜひお試しあれ。
ちなみにカンボジアの方ではなく、こてこての大阪のおっちゃんが作ってます。
まいど。