だいぶ暖かくなってきて、夜の遊びも楽しいこれからの季節。きれいな夜景なんかいかがでしょう。夜景といえば、ぱっと思う浮かぶのが「函館」「神戸」「長崎」。港町の夜景ですね。この3カ所は日本三大夜景と呼ばれています。ただ灯りがたくさんあるだけではなくて、港の複雑な海岸線とのコントラストがキレイなんです。
ところが、夜景が美しい町は他にも日本中にたくさんあります。「この夜景だって負けてない!」という美しい場所を、非営利団体「新日本三大夜景・夜景100選事務局」が2003年に選定したのが「新日本三大夜景」。選ばれたのは、北九州市の夜景(皿倉山より)
奈良市の夜景(若草山より)甲府盆地の夜景(笛吹川フルーツ公園より望む)
いずれも魅力いっぱいの夜景です。皿倉山からの北九州の夜景は、実は昔から人気が高いところ。陸地にぐっと切れ込んだ洞海湾と、そのまわりの工場群、そして100万都市の生活の光が織りなすページェントは他の場所の夜景とひと味違います。残念ながら若草山の夜景は未体験ですが、こちらも相当な人気スポットみたいですね。長崎出身で横浜で15年過ごした後、奈良に引っ越した友人によると、夜景は海に限ったものじゃないと実感できるそうです。
甲府盆地の夜景には、景色だけじゃないお楽しみも。フルーツ公園から一段登ったところには、大きな露天風呂で有名な「ほったらかし温泉」があって、お風呂に浸かりながら夜景を楽しむことができるのです。(温泉卵をフライにした「温玉あげ」もおいしいですよ♪)こうなってくると、他にも夜景自慢の街が「うちだって!」と名乗りを上げても不思議はありません。東京スカイツリーとか、東京ゲートブリッジとか有力候補ですね。
個人的には、関越自動車道上り線の「赤城インター」から「渋川伊香保インター」に向かって下って行く道の夜景も捨てがたい。まるで夜間飛行のジェット機が空港に着陸していくみたいな感じがするんです。もうひとつ、ホントは教えたくないスポットなんですが、函南町から伊豆の国市にかけての多賀山の山並みから望む、月の明るい冬の夜景。町の灯りはちょぼちょぼですが、雪を頂いた富士山が夜空にうっすらと浮かび上がって幻想的なんです。同じような月夜富士は静岡の日本平あたりからのものも知られていますが、夜の富士山ならスタイル、迫力ともに伊豆から見るのがおススメかな。
新・新・日本三大夜景はいつ頃登場するのでしょうね。夜景ファンとしてはとっても楽しみです。