子供のとき、秋になると楽しみだったが町内で開かれるお祭りでした。
祭と大きく書かれたハッピを着て、盆踊りを踊ったり、投げ縄大会やビンゴゲームをしたりして、楽しく過ごした思い出があります。
でも・・・ひとつだけ難儀なことがありました。それはおみこしです。
「ワッショイ!ワッショイ!」と雄たけびを上げながら、町内をねり歩くおみこし。
はたから見ると楽しそうに見えますが、あれが死ぬほど辛いんです!何しろおみこしが半端なく重い!おそらく数百キロはあったんじゃないだろうか・・・
それを小学生8人くらいで担いで、3時間くらいかけて町内を回るんです。
おそらく4~5kmは担いでたと思います。それだけでヘロヘロなんですけど、休憩地点の前にさしかかると・・・
「おみこしワッショイ!商売繁盛っ!!」
という謎の呪文を叫びながら、おみこしをグルグルと10回転くらい回して、小学校の校門におみこしごと突っ込んでいくんです。
ドカーンッ!と凄まじい音とともに、開かずの扉がご開帳!
それだけならまだしも・・・
既に使われていない廃屋に、おみこしごと突っ込んで小屋を破壊したり、
おみこしと一緒にドブ川にダイブして、怪我人が続出したこともありました。不運にもドブ川に墜落した子は、頭にきておみこしを蹴飛ばしてました。
なんて罰当たりな~~!と思われるかもしれませんが、
みんな助かるために必死なんです!
楽しい祭りの時間にドブ臭くなりたくないんです!
祭りの後は、近隣の住民や学校から必ず苦情が出てました。今ではないと思いますけど、昔は命がけでお祭りを楽しんでましたね。