「左利きのギタリスト」と言ってすぐに思い浮かぶのが「ジミ・ヘンドリクス」と「カート・コバーン(ニルヴァーナ)」ふたりとも20代の若さで亡くなってしまいましたが、強烈な個性とカッコイイ曲によってロックファンの記憶の中で永久に生き続けて行くことでしょう。
さて、ギターはふつう右利きを想定して作られています。ですから左利きのひとがギターを弾く場合は「左利き用」を使うか、または「右利き用のギターの弦を張り替えて使う」ことになります。
ギターを正面から見た場合、右利きの場合は向かって左がいちばん太い弦、右に行くに従って細い弦になりますが、左利きの場合はその逆になります。
各種のコード(和音)などが記されているギターの教則本でも「この弦の何番目のフレットを押さえる」というのは「右利き用」を想定して作られているので、左利きの場合はそれを「逆に覚える」ことになります。
つい先日、ある歌番組で歌手の松崎しげるがギターを弾いていました。このひとも左利きなのですが「普通の左利き」とは弾き方が違うのです。しげる松崎は、「弦の張り方が右利き用のままで弾く」のです。
これは結構ややこしいんです。「弦の押さえ方」の決まり事でも「この位置の指はとなりの弦に触ってしまっても大丈夫」とかいろいろ工夫されているのですが、逆の手だといろいろ不便なんです。わたしだったら指がこんがらがっちゃうでしょう。
でも「そこらへんに置いてあるギターを手にとってすぐ弾くためには右利き用のまま弾くしかない」んだそうです。そういえばそうですね!6本の弦を一度にタラララーンとストロークする場合、しげる松崎は「下から上に」ストロークすることもあります。
ちなみに「甲斐バンド」の甲斐よしひろも同じ弾き方をします。それからポール・マッカートニーは「右利き用でも左利き用でも弾ける」んだとか。