「サバという字はさかなヘンにブルー」を始め数々の名言を残している長嶋茂雄を別格の筆頭に、スポーツ界のスターたちは常人では考えられない行動、言動を見せてくれます。緊迫した場面が続く世界。それを伝える方もうっかりミスをしてしまったり。
ひとりひとりやひとつひとつは聞いたことがあるけれど、それをまとめて読んでみたい!ということでまずは自分が知っているものを書き記します。「こんな名言や名シーンを知っている」「あれには驚いた」というのをみんなで持ちよって、スポーツを2倍も3倍も楽しみたいです。
--------------------------------------------------◆松岡修造
5年以上前「東レ・パンパシフィックテニス」の女子ダブルス準決勝。復活したマルチナ・ナブラチロワの組は相手のマッチポイントまであとわずか。解説の松岡修造は「ナブラチロワ、ピンチですね、ここをどうやって乗り切るか・・・」と鼻を鳴らして興奮していました。
すると、相手選手がナブラチロワへのサービスをダブルフォルトした。ひとまずピンチを回避したナブラチロワを見て修造は「オレにはわかる」という声色でこうつぶやいたのです。
「ここは貫禄でいきましたか」
ピンチは貫録で乗りこえられるそうです。
--------------------------------------------------◆新庄剛志
メジャーリーグから日本球界に復帰するとき「日本のファンにどこを見て欲しいですか?」と聞かれ、彼はこう答えました。
「スタイルの良さ」
--------------------------------------------------◆伊藤みどり
浅田真央がシニアに上がりたてでまだまだあどけなかった頃、「直系の先輩(コーチが同じ)」 とも言える伊藤みどりの解説は「こういうしぐさもかわいいですねえ・・・」 など、かわいくってしょうがないのがすごくよく伝わってきたものです。そして自らハッキリ
「容姿やスタイルに恵まれなかった私にはジャンプしかないと思った」
と言っていたのを覚えています。当時伊藤みどりのライバルは「カタリナ・ビット」というスタイル抜群の美人だったんですよね。潔いぞみどり。わたしは伊藤みどりのドーン!と踏み切ってガーン!と着地するトリプルアクセルが大好きでした。
--------------------------------------------------◆長嶋茂雄・一茂
1994年、元巨人軍の槇原投手が完全試合を達成したときの映像で、マウンドに駆け寄るナインの姿を見るたび「げっ!サードは一茂だったんだ!」といまさらながらドキドキします。完全試合はエラーさえ許されないのですから。
当時の監督は長嶋茂雄。ベンチのメンバーに
「いいか、槇原が緊張しないように、パーフェクトと言ってはだめだぞ」
と声をかけていたが、その中に槇原本人がいたというのも有名な話ですね。
--------------------------------------------------◆星一徹
「実は星一徹はちゃぶ台を一度しかひっくり返していない」 と言われています。そう、星一徹だっていつも機嫌が悪いわけではありません。こんなシーンがあるんです。
青雲高校へ入学したはいいが、野球部のレベルが低く「正捕手さえも自分のボールを捕れない」と嘆く飛雄馬に対し
一徹 「“捕手は女房役”と言うが、その女房がいないってわけか・・・なるほど、オレみたいだ」
飛雄馬 「冗談言ってる場合かよ!」
とうちゃん渾身の自虐ネタに飛雄馬がツッコむという貴重な場面でした。
こんなことを、思い出したり見つけたりしたら書きこんでいきたいと思います。