４年前の震災の直後、原発事故発生と直後から、被災地のみならず、日本中が風評被害にさらされました。

世界から見れば国土が狭い日本ですから、放射能が飛散となれば反響がそれだけに大きいことは理解できます。とは言っても、日本中の農産物が各国で輸入規制となったのには正直驚きました。

原発事故から程なく、イチゴの「あまおう」が輸入を拒否されているとのニュースを見て「おや？」っと思ったわけです。「あまおう」は福岡産だよな。いくらなんでも、なぜ？

こうした「なぜ？」を当時すぐに調査した会社があります。
福岡に本社を置く、株式会社ホスピタブルさんです。

なるほど。

こうしたニュースがネットで流れていれば、風評は一気に拡散します。しかも世界で一番インターネットで検索をする国といわれる韓国のニュースサイトの情報ですから影響は自ずと大きくなります。

確かに日本では、行政もマスコミもそれどころではなかったのでしょうけど。国内の情報すらまともに伝わらない時期でしたしね。でもそれとこれとは別の話だと私も思います。

この株式会ホスピタブルさん、韓国に特化した広告、マーケティング、調査などの事業をされているだけあって、いち早く韓国へ飛び緊急アンケートを実施し、日本のメディアへ調査結果を紹介されたようです。

この調査の結果を、北海道新聞が取り上げました。韓国で一番の主要都市ソウルでは、事故が起きた福島第一原発は、北海道にあると思っている人が、23.2％もいることが判明したのです。

確かにそうですよね。私たちだって、韓国の地名を挙げよと言われたら、ソウル、釜山、済州島くらいで、正確に位置はと聞かれたら、間違ったところを指す場合が多いような気がします。

このように何の悪気がない場合でも、風評被害を受けてしまうのです。

だからこそ、グローバルな視点で、積極的に的確な情報開示が求められます。