東北の復興のキーは「子供」だと思う

akaheru

公開:

3 なるほど
1,852 VIEW
0 コメント

去年の5月末から6月頭にかけて、宮城→岩手→青森の順に、家族で巡った。
その時感じたことは、「想像以上に子供を見かけない」ということ。
当時1歳だった息子は、町ですれ違うほぼすべての人に声をやさしく声をかけてもらいご満悦。最初は、「東北の人は皆あたたかいなあ」と感動したものの、場所によっては珍しいものを見るように喜ばれ、そのうちに「地域によっては、息子のような小さな子供と触れ合う機会がほとんどないのではないか」と思うようになった。

これは、東北に限った問題ではないのかもしれないが、特に今後さらなる復興を遂げていくためにはエネルギーが必要。その意味では元気いっぱいの子供たちの存在が不可欠ではないか。どうすれば多くの人達に東北により目を向けてもらい、足を運び、さらには移り住むようにできるのか、自分なりに考えてみた。

みんなに東北に来てもらうために

1. 個人旅行誘致
東北にはおいしい食べ物、素晴らしい自然がたくさん!継続して東北の魅力をPRすることで足を運ばせたい。(特に子供連れの家族がより興味を持ってくれるような、体験学習的な要素のあるもので誘致を強化)

既にある資源で誘致
・おいしい海の幸、山の幸を堪能
・素晴らしい自然に身を置く
・農業体験
・漁業体験
・林業体験
・人のやさしさに触れる旅
※最近ニュースを見ていると日本の人が親切で感動した、という外国人観光客(特に中国人)の感想を目にするが、はっきり言って東京の人たちよりも輪をかけて皆やさしい。そのあたりも呼び込むきっかけにできないか。

新しい施設を作り誘致
・テーマパーク
・巨大ショッピングセンター(世界最大規模)

2. 学校遠足、修学旅行誘致
関東圏の学校の遠足、修学旅行に東北の被災地を設定してはどうか。自分は神奈川の小学校に通っていて、修学旅行は関西だったが(もう25年ほど前)、7つ下の弟の修学旅行は青森の農家に宿泊するというものだった。皆行く前は「京都の方がいい~」などと言うらしいのだが、行ってみるとすごーく楽しいらしく、口をそろえて行ってよかったと言うだという。案の定弟も非常に楽しんだようで、また行きたいとのこと。特に興味を持ったことが今までなかったけど、こういったきっかけを与えることで、東北ファンを増やせるのかもしれない。義務化にしてもいいと思う。


3. 大学誘致
大学のキャンパスを東北に移設できないか。そこでないと学べないといった学科を積極的に誘致し、大学生を呼び込めば、そこに大学生が住むことはもちろん、その友達、家族も遊びに行くのではないか。と同時にさまざまな需要が生まれ、町が活気づくための起爆剤になると思う。そしてそこでそのまま就職して長く住んでくれればさらによし!


4. 企業誘致
何万人以上従業員がいる企業は、そのうちの何割かのスタッフが東北で勤務する、などとし、多くの人が住むようになれば、勤務する人はもちろん、その子供も東北に身を置くようになり、町が活気づくかもしれない。
(ビジネスで訪れる人も自然と増える!)

終わりに

昨年岩手県のある駅の待合室に子供を連れて入った時に、中で電車を待っていた地元のおばあちゃん達がみせた、「わぁ~、小さな子が入ってきた!!」という本当にうれしそうな表情、そして自分の孫の相手をするように思いっきりやさしくしてくれた光景が目に焼き付いて今も忘れられない。
(もしかすると、30代の僕たちが足を運んでお手伝いをする、お話をする、よりはるかに喜ばれるのではないか?)

今後、より多くの子供たちに(もちろん大人も)、東北出身の方や親せきが東北に住んでいるといった方同様に東北を身近に感じてもらえる、また誰に言われるのではなく自分から「東北のここが最高!東北に行きたい!!」と幅広い世代の人に思ってもらえるような活動に少しでも加わっていきたい。

そして、私自身も息子を引き連れ再び東北に訪れたい。

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン