真夏のいちご畑の納涼祭

iRyota25

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縁日はこどもたちの人だかり
縁日はこどもたちの人だかり

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8月9日土曜日、宮城県亘理町にある公共ゾーン仮設住宅内の巨大テントで、NPO法人ロシナンテスによる「健康農業 納涼祭」が開催されました。公共ゾーン仮設は県内で3番目に大きいと言われる仮設団地。時折小雨が交じる空模様にも関わらず400人近くのお客さんが集まってくれました。

入口近くの縁日ブースは、オープン早々こどもたちの人だかり。光る金魚すくい、プチトマトすくい、ラムネに輪投げと楽しいアトラクションに小さなお客さんが次々とやってきます。

輪投げのお世話役を担当したボランティアのジェイくん(高校生)は、「ずっと輪投げコーナーに付きっきりで、ステージも飲食コーナーもぜんぜん見られなかった」のだとか。各担当がそれぞれの持ち場で活躍したということは、お祭りが成功だったということだけど、他の場所のことを見られなかったボランティアさんたちのためにも、納涼祭の様子を写真でざざっとお伝えしましょう。

笑いと熱気のステージ

会場は熱気むんむん
会場は熱気むんむん

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電車が止まってしまうほどの雷雨に見舞われたり、夜通し雨が降りつづけたり、亘理地方は2日前から天候不順。主催者ロシナンテスの事務所ロッシ―ハウスにはてるてる坊主がいくつも提げられていました。

その甲斐あってか納涼祭の当日は、いまにも降り出しそうな曇り空ながら、時折ぱらっと小雨が降る程度。仮設住宅からはたくさんの人が集まってくれ、開場とともにステージ前の椅子席はどんどん埋まっていきました。

開会宣言、亘理町長のあいさつ、飲食ブースオープンに続いてステージ上ではじまったのは、こどもたち10人によるスイカ早食い競争。

スイカの皮から1センチまで食べるのがルール。審判から何度もダメ出しされながら、スイカにかぶりついて飛沫をあげるこどもたち。会場は爆笑の連続でした。

スイカ早食い競争!
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まるで八百屋の店頭で品定めしているかのような下の写真、いったい何をしているかというと「野菜の重さ当て」。4種類以上の野菜を組み合わせて重さ1.4キロにどれだけ近づけるかという競技です。それにしてもおばあちゃんたちの視線の真剣なこと!

野菜の重さ当て競争
野菜の重さ当て競争

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競技トップの成績は1.42キロ! 誤差はわずかに20グラム。しかも2位の人は1.43キロでその差たったの10グラム。会場がどよめきました。

続いて開催されたのは大抽選大会!

ロシナンテスがfacebookで提供を呼び掛けて集まった、全国各地からのご当地賞品を抽選で参加者にプレゼント。沖縄のビール、東京の有名店のコーヒー、お面の形の「にわかせんぺい」は九州から。たくさんの賞品が亘理のみなさんに届けられました!

プレゼンターの「宮城県住みます芸人」オコチャさんとパチリ
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ロシナンテス東北事業部長・大嶋さんとステージでパチリ
ロシナンテス東北事業部長・大嶋さんとステージでパチリ

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前日から、当日早朝から、全国からのボランティア

納涼祭の運営を手伝ったボランティアは全国から集まったボランティア。ロシナンテスのスタッフとあわせて約30人が、当日早朝から祭りの準備に走り回りました。

みんなで提灯セッティング
みんなで提灯セッティング

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もうすぐ開場、ちょっと焦る
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撤収後ロッシ―ハウスで
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高校生、大学生、大学院生、社会人、地元の方々……。さまざまな人たちが一緒に取り組むことで経験できた一体感や達成感。得難いものでした。蒸し暑くてかなり疲れましたけどね。

準備や設営、運営の疲れを忘れさせてくれたのが、参加してくれた方々のこの笑顔。

健康農業の畑でお世話になったおばあちゃんと話したり、初対面の方に声を掛けたり。ボランティア同士でもそうだし、地元の方々とでもそう。たくさんの人と話して知り合いになれたことが何よりでした。

最後はやっぱり亘理音頭♪
最後はやっぱり亘理音頭♪

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〆はやっぱり地元の盆踊り。

前日、いちご畑でおばあちゃんたちに教わった振り付けで、みんなで輪になって踊ったのでした。

高校生ボランティアのジェイくんが「輪投げコーナーに付きっきりで、ぜんぜん見られなかった……」という言葉に続けたかったのはきっと、

「だけど、最高でした」

という一言だったに違いないでしょう。

いちご畑日誌 2014年8月8日
 いちご畑日誌 2014年8月8日
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いちごは亘理町の特産品。その「いちご」を名前に冠する「亘理いちご畑」は、農作業を通じてこころと体のケアをはかる、NPO法人ロシナンテスによる活動です。健康農業活動の様子はこちらのリンクから。

文●井上良太

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