8月9日、亘理町公共ゾーン仮設住宅の敷地にある巨大テントで開催された「健康農業納涼祭」に亘理町の観光PRマスコット「わたりん」が登場！

納涼祭を開催したロシナンテス東北事業部のボランティアスタッフたちと入口でお客さんを出迎えたり、スイカの早食い競争の参加者と一緒に写真撮影したり、400人近くが参加した納涼祭を盛り上げてくれました。

亘理町観光協会のホームページには、わたりんのプロフィールも。なんと現在の役職は「係長」で趣味は「イチゴの摘み」。ほかにも意外な一面が……。

驚きなのが生年月日。愛らしい顔して実は御年446歳！！
わたりんは、伊達政宗の2歳年下の従弟、伊達成実（だてしげざね）その人なのです。亘理伊達藩の初代当主でもある成実さん、武門のほまれ高いのはもちろん、伊達本家の対外折衝を担う国務長官のような仕事をしたり、灌漑設備の整備や塩田開発など領内の産業振興に力を注いだり、はたまた30歳前には謎の家出（出奔）を行うなど人間味も感じさせる武将だったらしい。

兜には亘理の名産のイチゴや町の花であるサザンカがあしらわれる一方、兜正面の前立のモチーフは「ムカデ」あるいは「毛虫」。どうしてそんなおぞましいモチーフをと思ったら、成実さん自身が兜にこんな前立を付けていたのだと伝えられています。

そのココロは、「決して後ろに退かないから」。（じーん）

つぶらな瞳と愛らしい口もとは、「さのまる」や「たかたのゆめちゃん」同様、かわいい系だけど、一本筋が通ったカッコよさを併せ持つ「わたりん」。いつか出会うチャンスがあったなら、あたまをなでなでしてあげるだけじゃなく、堅い決意と信念を受け止めてあげてくださいね。

決して後ろに退かない。

わたりんは、きっと亘理町の人たちの心の応援キャラだから。

写真と文●井上良太

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