つながっていく石巻。新台湾壁画隊とコラボ制作

iRyota25

公開:

4 なるほど
2,756 VIEW
0 コメント

可愛いあんよが入っていく、ここはどこ?

ここは石巻の中瀬。旧北上川に浮かぶ島。石ノ森萬画館のすぐ南。
「新台湾壁画隊」との額が掲げられた、壁じゅうがアートでできた屋根のない小屋。

晴れた空に映える、色鮮やかな台湾アート。
とにかく中に入ってみましょう。

立て看板の情報によると、
この建物は『白屋』と呼ばれるアートオブジェ。1.2m×2.4mのパネルに、台湾のアーティストと日本のアーティストがそれぞれ壁画を制作し、文字通り壁として組み立てるプロジェクトだ。

ひとつひとつが個としての作品であると同時に、まとまることでひとつの空間(家)を構成する、メッセージ性の高いアートだ。

日本のアーティストの作品もあるのか。。と作品をぐるりと見渡してみたら、

あっ、このモチーフ。そして色使い。

もしや、も何も、間違いない!

ちばふみ枝さんだ。

ね、やっぱり。

高い空と、あふれるようなクローバーのあいだの空間で、ブルーのカーテンが風になびいているよう。

リボンもしっかりレリーフしています。

フェミニンなものに対する問い直し――。カラフルな作品群の中で、しっかりちば作品らしさを発揮してました。

足元の石は、
誰でも参加できるワークショップでみんながつくったストーンアート。

これもなかなか素敵なのです。

中瀬に登場した白屋は、2013年の4月27日から5月5日まで、1週間をかけて石巻で公開制作されたアートオブジェです。台湾のアーティストたちと日本のアーティスト、そして石巻の市民がふれ合い、心を通じ合わせる中でつくられました。

ところで――、
石巻の街なかには、ところどころにこんな壁画が描かれています。

2012年10月24日撮影
2012年10月24日撮影

これは新台湾壁画隊のみなさんが、2012年8月に来石して制作していったもの。新台湾壁画隊は、台湾各地で白屋による移動創作活動を行ってきたアーティスト集団です。

台湾は1999年9月21日、たいへん大きな地震に見舞われました。被災後の厳しい時間を経験する中で、支援に駆け付け活動してきた神戸の被災地市民交流会が、今回の震災後、台湾のアーティストたちと、石巻を結びつけたのだそうです。

去年の壁画にも書かれているでしょ、「2013年春の約束」って。

中瀬の白屋7月末まで展示予定とのこと。
その後は、岩手県の大槌町、神戸を経由して台湾へ。
そういえば、大槌町にあるカリタスジャパンの基地にも、日台共同制作の大きな壁画が描かれていました。

共同制作の壁画を通じて、手渡しされていく「つながる強さと美しさ」。

あと何回、この白屋に会いにいけるかな?
この夏は、白屋を見に石巻へぜひ。ちょっとだけお急ぎくださいね。

中瀬の白屋

色とりどりのアートに、個人とみんなの力が込められています

 宮城県復興応援ブログ ココロプレス: アートの力「新台湾壁画隊」 前編(石巻市中瀬)
kokoropress.blogspot.jp  

今回のプロジェクトを詳しくリポートしています。記事の参考にさせていただきました。

 被災地市民交流会
www.pdhsk.com  

様々な国で災害のあった被災地の復興を助け合い、交流し、そして新たな絆を構築していく活動を行っている団体です。

 ▲「復興支援ベース」に戻る
potaru.com

ぽたるによる東北応援のトップページです。

●TEXT+PHOTO:井上良太(株式会社ジェーピーツーワン)

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン