赤皿貝という名の極上の美味 iRyota25 2016.11.25 6 6,550 0 アカザラガイという食材を知ったのは、まだ関東近郊に暮らしていた頃のことだった。お昼のNHKテレビに地域の特産や風物を紹介する番組があって、その中でその貝が紹介されていた。 平日の昼日中のテレビ番組だから、祝日のことだったのかもしれない。仕事を休んだ時のことかも
釜石ラーメン「こんとき」が教えてくれたもう1つの味 iRyota25 2016.12.31 4 2,386 0 「こんとき」は釜石ラーメンの名店として知られる。ご主人の紺野時男さんは奥さんと2人で屋台のラーメン店からスタート。その後、飲屋街に店舗を構えた。釜石は新日鉄の起業城下町であり、また漁師町でもある。こんときがオープンした当時は、鉄も漁業も熱気にあふれていた時
寒風に負けない、ヤルキタウンの感謝デー iRyota25 2016.12.11 3 1,960 0 12月10日土曜日、陸前高田市米崎町の仮設商店街ヤルキタウンで「市民の交流イベント・お客様感謝デー」が開催された。 数日前には積雪を見た陸前高田だが、この日の天気は晴れ。しかし、海の近くのヤルキタウン。冷たい風が吹き付ける中でのお祭りとなった。冷たい風、なんて
冬には「雪っこ」がよく似合う iRyota25 2017.01.15 2 2,441 0 日が傾くにつれて気温はどんどん下がっていった。今シーズン最大の寒波、数年に一度規模の厳しい冷え込みと気象情報が繰り返していたその日、日没後にはクルマのデジタル外気温計の数値はあっという間に「-6」を示した。 年明けから春のような暖かさが続いてきた東北にも、本
戦争の足音の中にあった昭和三陸津波 iRyota25 2016.02.26 3 7,465 0 1933(昭和8)年3月3日午前2時31分――。 その時刻、三陸一帯はうっすら小雪に覆われ、氷点下10度前後の厳しい寒さのなかで寝静まっていた。そこに突如として襲ってきた震度5の強震であった。 「人々は夢もなかばに驚いて起き出て、あるいは陰惨の空を仰いで、あるいは海を臨ん
津波実話・悲話・奇譚。繰り返される物語 iRyota25 2016.03.04 3 7,079 0 これからご紹介する物語がいつの出来事だったのか、読んで想像してみてほしい。 濁流の中に病身の兄を護る 下閉伊郡山田町の佐藤コツルさん(25)は、津浪だ!という声に驚いて、永らく病床にある兄を背負うてようやく家を出たが、その時はもう漫々たる水が前後に迫っていた。
【復興支援ツアー2015】一杯のコーヒーの温かさを探す神戸への旅 by iRyota25 iRyota25 2015.11.11 2 2,161 2 もう1件エントリーさせていただきます。 毎年3月11日、石巻での慰霊の集いが行なわれる「がんばろう!石巻」看板の前には、神戸から温かいコーヒーを届けに来てくれる人たちのテントがあります。寒風吹きすさび、小雪までまじるような寒空の下、被災した訳でもない私にまで彼
息子へ。東北からの手紙(2015年4月16日)桜を植える iRyota25 2015.04.17 4 3,521 0 関東周辺ではすっかり葉桜が鮮やかな季節になって、街路樹のハナミズキが美しい季節になったけど、ここ1週間位の間に東北方面から桜の花のたよりが次々に舞い込んでいる。 いわきで咲いたって話を電話で聞いたのは10日くらい前だったか。いまではもう花盛りなんだって。その数
山登りのススメ Vol.13 ~男体山 後編~ sKenji 2014.03.31 1 1,750 0 前編のあらすじ 男体山は栃木県・奥日光にある山で、標高は2486m。中禅寺湖畔に腰をおろすかのように、湖岸近くにそびえており、いつかは登ってみたいと思っていた山だった。 2012年秋。紅葉の頃を見計らって、男体山に登るべく、奥日光へ向かう。登山当日の朝、雲はあったも
[空気の研究]飯島耕一の死 iRyota25 2013.10.23 3 2,056 0 ひとりの詩人が死んだ。というか、亡くなっていた。 「戦後を代表する詩人の一人である飯島耕一さんが、今月14日、呼吸器不全のため東京都内の病院で亡くなった。83歳だった」 というような記事を読んで、何十年も前に古本屋の100円コーナーで買った現代詩文庫の表紙を思い出
ずっと地元で生きてきたから、 復興の現実を見つめる目はシビアだ。 それでも弱音を吐かない強さ(2012年1月21日) iRyota25 2013.01.21 2 5,633 0 静岡県浜松市に避難している川里女久美(めぐみ)さんのご両親、完戸富吉(ししどとみよし)さんと奥さんの幸子(ゆきこ)さんへのインタビューで福島県南相馬市を訪れました。取材当日の浜通りは雪まじりの天気。お二人は「こんな雪になって大変でしたね。本当はほとんど雪
【皆既月食-4】雲去りて山嶺現る hometown_of 2018.02.01 0 1,556 0 赤い月の左下に真っ白い光が宿る。雪雲は晴れたが、寒くてたまらない。 雲去山嶺露 雲去りて山嶺あらわる 雲が消えて月がはじめて現れたわけではない。月は雲の向こうにずっとあった。 月落不離天 月落ちて天を離れず たとえ月が地平線に沈んだからといって、空から落ちてしま